マカオ司法警察局が夜のカジノ施設内外で防犯パトロール…違法両替従事の中国人5人摘発
マカオ司法警察局では、マカオの地域コミュニティの治安環境の浄化による市民と旅客の安全を確保するため、マカオ警察総局による指揮の下、広東省及び香港の警察当局と合同で大規模作戦「落雷2024」を展開しているという。 同局が6月23日に発表した内容によれば、同月22日午後9時から23日午前3時までの間、捜査員25人を動員して統合型リゾート(IR)が集積するコタイ地区のカジノ施設内及び周辺で各種犯罪行為に対する取り締まり、特に「換銭党」と呼ばれる違法両替従事者をターゲットとしたパトロールを実施したとのこと。
今回のパトロールでは171人(男116人、女55人)が調査対象となり、このうち違法両替に従事していた疑いで中国人の男5人と同局が行方を追っていた男1人(すべて中国本土からのインバウンド旅客)を拘束。警察署で6人に対する身元確認手続き及び調査を行った後、マカオでその他の犯罪に関与していないことがわかり、違法両替従事者については旅客の立場にふさわしくない活動に従事したとして治安警察局の入管部門へ身柄を引き渡し済み、行方を追っていた人物は旅行証券を紛失したことが判明し、オーバーステイの疑いが晴れたため旅行証券の紛失手続きを完了した後に釈放済みとした。 同局では、今後もパトロールを強化して臨むことで、各種犯罪行為に対する厳格な取り締まりを実施し、マカオの良好で安定した社会治安の維持に力を注ぎ、広く市民と旅客に安全で調和の取れた社会環境づくりを目指すとした。 マカオでは、アフターコロナとなった昨年(2023年)の年初以来、インバウンド旅客数の急回復が続いており、繁華街や観光名所周辺の人流も明らかに増加している。