風邪を引かないために必要な栄養素と食べものはコレ!
サプリメントを免疫向上に役立てるには?
「食事対サプリメント」に関する質問をよく受けるメドリンは、「食事かサプリメントのいずれかを選択しなければならないように考えられがちですが、食事とサプリメントの実際の関係は微妙なニュアンスを持ちます。というのも、まずは多様性に富むバランスのとれた食事を始めることが栄養の健康の基盤であり、すべての栄養素を食事から摂れることが一番理想です」とメドリン。 でも、現代の多忙な生活スタイルでは、ときに自分がなにを食べているのか把握するのも、適切な量の野菜や全粒穀物を組み合わせて食べることも難しいのが正直なところ。 「環境要因も考慮に入れるべきです」とメドリン。「研究によると、空気の質や大気汚染の悪化は私たちの栄養所要量を増加させます。腸内環境がよくない場合も同じです。そのうえ、何十年にもわたる集約的な工場農業が土壌の栄養分を枯渇させています。つまりこれは、私たちが栽培している食べものに含まれる栄養の質が以前より落ちていることを意味し、食事だけで必要な栄養素を十分に摂取することがますます難しくなっているのです。カフェインとアルコールもまた、体内に貯蔵された栄養素を減少させることがわかっています」 食事だけではすべての栄養素を摂ることが難しい場合、サプリメントはその不足分を補い、免疫システムが必要とするビタミンやミネラルを確実に得るための便利で簡単かつ効果的な手段とされている。
サプリメントで過剰摂取になることはないの?
メドリンいわく、サプリメントを選ぶ際には必ず含有量を確認し、いずれも安全な上限値(SUL)を超えないようにすること。「原材料(微量栄養素を含む実際の化合物)が高品質であり高い効果を有するものかどうかを確認してください。可能な限り、生物学的に利用可能な活性型(体の中で働ける形)の栄養素のサプリメントを探してみるのがいいでしょう」 でも、特定の栄養素が不足していない限り、サプリメントの服用が有害無益になることはないのかな? 「栄養を摂り過ぎてしまう可能性はあります」とメドリン。「パンデミックの期間中はビタミンCやDを“大量に”摂取している人を多く見てきました。そうすると、体がこれらの栄養素を処理して体外へ排出するために一生懸命働かなくてはならなくたるため逆効果になります」 「ビタミンB群や水溶性の栄養素の中には、害になることなく体は必要な分だけを吸収できるものもありますが、ビタミンD、ビタミンA、ビタミンEなど、一部の栄養素は体内に蓄積されて、害を引き起こす恐れもあります」