「こんなやり方あるかよ!」マー君電撃退団の舞台裏…プレミア12決勝直前、楽天が「不可解すぎる発表」に踏み切った思惑
契約に関する質問は禁止
まさかの電撃決別となった。11月23日の「ファン感謝祭」では笑顔を振りまき、ファンの前で「皆さんから応援したいと思っていただけるように頑張ります」と来季の巻き返しを誓っていた楽天・田中将大だが、翌日には自身のYouTubeチャンネルで新たなチームを探すことを決めたと報告。舞台裏で起きていたこととは。 【一覧】プロ野球「最も愛された監督ランキング30」最下位は、まさかの… 各社の楽天担当記者に球団からの一斉メールが届いたのは24日の18時のこと。田中を自由契約にしたことを告げるものだったが、みな一様に不意を突かれた格好になったという。 「前日にファン感謝祭が終わり、選手の契約更改は26日から。24、25日は球団行事もなく、担当記者は休みを取ったり、台湾との決勝が行われる『プレミア12』の取材のヘルプに行くなど、今回の田中の退団はまったくノーマークでした。 田中側は石井一久シニアディレクター(SD)と何度か交渉を重ねていて、提示額は今季の推定年俸の2億6000万円から減額制限を超える1億円前後と見られていましたが今季の1軍登板は1試合のみ。契約してもらえるだけでありがたいという立場ですし、まさか話を蹴ることになるとは誰も思っていなかったはずです。 ファン感謝祭でも広報から契約に関する質問はしないように言われていましたが、田中からそれをうかがわせるような様子もなかった。どの社も慌ててサイト上に速報記事をあげたり、田中のYouTubeチャンネルでの言葉を紹介したり、仕事に追われることになった」 そう話す地元マスコミ関係者は、球団の対応に首を傾げる。
少しでも注目されないように
「一斉メールには18時半から石井SDがオンライン会見で経緯の説明などをするとも書かれていたのですが、休みの記者もいたし、常にメールを確認できる状態でいられるわけではないため、会見に間に合わなかった社も複数ありました。その中には『こんなやり方あるかよ』と不満を口にする記者も当然いました。 しかもプレミア12の大一番の開始1時間前というタイミングでの情報発信。喧嘩別れの形ですから、少しでも注目されないように、ニュースが小さくなるように画策したとしか考えられません」 一方の田中はなぜ、楽天を去る決断に踏み切ったのか。 次回記事『田中将大の楽天退団、背景には「三木谷オーナーの心変わり」が…?後輩・安樂のハラスメント問題も影響か』で詳述する。
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