最果て被災者に寄り添う 常盤貴子さん、仲間由紀恵さん珠洲で交流
北國新聞朝刊でエッセー「月がきれいですね」を連載する俳優の常盤貴子さんと仲間由紀恵さんは10日、珠洲市内の飲食店で開かれたイベントに参加し、被災者と交流した。仮設住宅での暮らしなどについて住民と会話した常盤さんは「何でもない時間って、すごく大事なんだと実感した」と話し、被災地に寄り添い続ける気持ちを新たにした。 イベントは折戸町の「つばき茶屋」で行われた。エプロン姿の常盤さんと仲間さんは訪れた人にケーキや飲み物を振る舞い、記念撮影にも応じた。参加した珠洲市高屋町の農業納谷誠さん(88)は「互いに楽しく話をすると、元気が出る」と笑みを浮かべた。 仲間さんは石川県内などでロケが行われた映画「武士の家計簿」(北國新聞社など製作)でヒロインを演じた経験があり、「イベントが少しでも前向きな気持ちになるきっかけになればうれしい」と語った。 常盤さんと仲間さんは、プライベートで親交が深く、2017年の「奥能登国際芸術祭」では会場を一緒に巡った。