早朝の永田町激震! 自民党本部に火炎瓶、首相官邸前へ車両で突撃…「襲撃の壮絶現場」写真
衆院選真っただ中の永田町に激震走る―― 襲撃の現場を緊迫撮
10月19日、早朝6時頃の永田町に激震が走った。自民党本部へ火炎瓶を数本投てきし、その後首相官邸へ車両で突撃を図ろうとした驚くべき事件が起きたのである。 車内には不気味な大型容器が…襲撃に使用された容疑者の車両【写真】 しかも衆議院選の渦中の出来事。安倍元総理銃撃事件後初の全国規模の総選挙で、警戒が大幅に強化されたタイミングでの事件となった。 逮捕されたのは49歳の男。警視庁公安部の調べに対し黙秘を続けているという。この容疑者は左翼活動家として、反原発などの活動を長年行っていたという。 筆者が現場に到着した午前9時頃は官邸前と自民党本部前で鑑識活動が続けられていた。刑事部の鑑識課による鑑識活動と並行して、公安部の公安機動捜査隊、通称「公機捜」も臨場しており、こちらも鑑識活動などを行っていた。 あまり聞きなれないこの部隊は、1970年代の過激派全盛期に創設された後継部隊で、爆発物やNBCテロなどの現場に臨場し、独自の捜査活動を行っている専門部隊である。 逮捕された容疑者が使用した軽ワゴン車の屋根には街宣車に装着するスピーカーが取り付けられ、ルーフラックの左右には大型LEDライトが備わっており、ナンバープレートは軽貨物車両を表す黒ナンバーであった。 そして車内には20個ほどのガソリン入りのポリタンクをはじめ、ダクトが繋がった大型の容器がリアハッチ付近に鎮座しており、不気味な内外装となっていた。 ◆路面には生々しい焦げ跡が…… 容疑者は自民党本部前で火炎瓶を投てきする直前に、警戒中の警察官に高圧洗浄機で液体を噴射していた。ダクトに繋がれていた大型容器の中身もガソリンだったならば、手製の火炎放射器だった可能性もあり、引火していれば警察官は火だるまになっていた可能性も。 1971年に発生した渋谷暴動事件でも左翼活動家らに鉄パイプで殴打されたうえ、ガソリンをかけられ、火炎瓶の投てきにより殉職した警察官のような凄惨なことになりかねない事態だった。 自民党本部前には火炎瓶により損傷した警察車両もそのまま置かれていたが、フロントバンパーは欠落し、ボンネットには大きなへこみがあり、ナンバープレート部分は黒く焦げていた。 また、官邸への突入を阻止したバリケードは官邸正門付近まで押し込まれていた。本来、このバリケードは官邸前の横断歩道付近に設置されているもの。これが数メートルも官邸正門側へ押し込まれており、かなりの速度で突入したことがうかがい知れる。 突入後車内は発火していたが、ポリタンクのガソリンに引火していたら被害はとんでもないことになっていただろう。 12時頃になり、警視庁のトラックが容疑者の車両などを回収するため臨場した。車両はトラックに載せられた後、ブルーシートに覆われて現場を後にした。 現場検証後の官邸正門前の路面は消火器などの跡でひどく汚れが目立っていたが、官邸関係者が高圧洗浄機で路面を洗浄し、数時間で元通りとなっていた。また、正門付近には消火に使用した消火器が7本置かれており、懸命の消火活動を行ったことがわかる。 警察は単独犯によるテロ行為「ローンオフェンダー」の対策に力を注いでいる。時と場所を選ばずテロなどに巻きこまれかねない現代。暴力や破壊行為にしか頼れない左翼活動家のテロ行為は断罪されるべきである。 取材・文・撮影:有村拓真
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