料理・旅行・ゲームを「子どもの学びの機会」にする習慣 好奇心が強い子の日常とは?
学びを生きたものにするために
これらの日常生活における学びの機会を積極的に活用するためには、どうしたらいいでしょうか。 まず、「なぜ?」を大切にすることです。日常の中で起こる現象に対して、「なぜそうなるの?」と問いかける習慣をつけましょう。料理中に「なぜ水は沸騰すると泡立つの?」といった疑問を投げかけ、一緒に考えたり調べたりすることで、科学的思考を育みます。 次に、五感を使った観察を促すことも大切です。買い物の際には、商品の色、形、におい、触感などを意識的に観察するよう促します。これは自然科学の基礎となる観察力を養います。 また、体験を言語化することも重要です。旅行後には、体験したことを絵日記や作文にまとめる機会を設けます。これにより、体験を整理し、言語能力を向上させることができます。 家族での対話を大切にすることもポイントです。日常生活での発見や疑問を家族で共有し話し合う時間を持ちましょう。これにより、コミュニケーション能力や思考力が育まれます。 さらに、遊びの中に学びを見いだすことも効果的です。たとえば、積み木遊びを通じて空間認識や物理の基礎を学んだり、カードゲームを通じて戦略的思考を育んだりします。
学びの姿勢を育む
日常生活の中に学びの種をまくことで、子どもたちは「学ぶこと」と「生きること」が密接につながっていることを自然に理解していきます。これは生涯学習の姿勢を育むうえで非常に重要です。また、学校での学習がより意味のあるものとしても認識できるようになります。 私たちは、子どもたちが日々の生活の中で「あっ、面白い!」「なぜだろう?」と感じる瞬間を大切にし、それを学びにつなげていく支援をしていきたいと考えています。学ぶことが特別なことではなく、日常の中に自然にとけ込んだ楽しい活動になることを目指しています。 ここが大事:日常生活のあらゆる場面を学びの機会ととらえよう
須合啓(学習塾STUDY HOUSE代表)