一発逆転の秘策 出題者の気持ちで過去問10年分を研究すると何が見えるか 桜井信一の攻める中学受験
首都圏なら、5校6校受験する子もいますが、ヤマを張った問題が、その5校すべてに出題されなかったなんてことがありますか?
理科も過去問を眺めてください。地学、物理、化学、生物が均等に出題されているのか、生物ならどの辺をどんな風に出題してくるのかわかるはずです。社会も参考書と見比べてください。参考書のどの辺りから出題されていて、どんな散らばりをしているのか、透けて見えてくるはず。算数と同様にこれは無駄になりません。
いまちょうどよい位置にいるならそのまま勉強しましょう。でも、偏差値が5も足りないなら、過去問も10%足りないなら、それは受けるのをやめるかヤマを張るかの二択だと思いませんか。私なら一択です。
筆者紹介
桜井信一(さくらい・しんいち) 昭和43年生まれ。中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。進学塾では娘の下剋上は難しいと判断、一念発起して小5の勉強からやり直し、娘のために「親塾」を決意。最難関中学を二人三脚で目指した結果、自身も劇的に算数や国語ができるようになる。現在は中学受験ブログ「父娘の記念受験」を主宰、有料オンライン講義「下剋上受験塾」を配信中。著書に、テレビドラマ化されたベストセラー『下剋上受験』をはじめ、『桜井さん、うちの子受かりますか』、馬淵教室と共著の『下剋上算数』『下剋上算数難関編』などがある。