渋幕、市川、栄東はどうなる?最終予想「首都圏中学入試2025」1月入試は開智と昭和学院のグループ校に勢い【男子受験生編1】
● 「14日以降」の埼玉・茨城の注目校 14日は、Dランクの大宮開成[2回]が突出しており、2024年に554人が受験、2.98倍と人気だが、志望者数1割弱減であり、25年も3倍を超えることはなさそうだ。この日は午前午後共に他校の入試も少なく、いずれも緩和傾向にある。 15日は、Cランクの開智とEランクの開智所沢が、24年に合わせて1000人余りの受験生を集め、倍率は2.75倍と1.29倍だった。25年は両校が[特待B]に合わせ、どちらを受けても双方の合否判定が行われることもあって、志望者数は開智が1割強増に対し、開智所沢は4.4倍増とすさまじい。両校は倍率もランクも同じようになるかもしれない。24年に350人が受験して1.28倍だったFランクの開智望と、同じく368人で1.3倍だった開智未来の[開智併願型]があるものの、志望者数がいずれもとても少ないため、予想は難しい。 16日は、Cランクの栄東[B]が圧倒的で、24年に1330人が受験して2.35倍と人気だったが、志望者数は5割近くも増えており、25年は2倍台後半を目指すことになりそうだ。 17日は、Gランクの獨協埼玉[3回]が24年に111人で1.59倍と、この日の埼玉では最も受験者数が多かったものの、志望者数は1割弱減っており、25年は少し緩和するかもしれない。 茨城の江戸川学園取手[1回]が、募集定員180人(付属小学校からの内部進学者を含む)に対して、24年は合わせて411人の受験生を集めている。出願時に選ぶ三つのコースごとに24年の受験者数・実倍率を見ると、Dランクの[難関大]は134人で0.98倍、Cランクの[東大]と[医科]は180人・3倍と97人・2.43倍となっている。志望者数は[東大]と[難関大]が微増、[医科]が3割強減となっており、25年には[医科]の緩和が予想される。とはいえ、スライド合格があるため、倍率の変動は読み切れない。25年のこの入試回は「5科目型」(国算理社英)と「英語型」(国算英)で行われる。 18日は、Bランクの栄東[東大II]が24年に454人が受験、1.95倍だった。9月で3割弱、10月でも2割弱志望者数が減少しており、25年も2倍を超えることはなさそうだ。Fランクの西武学園文理[適性検査型]は、24年に204人が受験して1.36倍だった。志望者数がわずかで予想は困難だが、25年も大きな変化はなさそうだ。この日は二つの男子校の入試回もある。Fランクの城北埼玉[4回]とGランクの城西川越[3回]のいずれも3割半志望者が減っており、24年に1.14倍だった城北埼玉はともかく、2.14倍だった城西川越は25年に2割を割ることは確実に思える。 19日は、24年に245人が受験して1.3倍だった浦和実業学園[2回適性検査型]が人気だが、25年も同様の水準になりそうだ。43人が受けて1.43倍だった武南[3回]に注目したい。志望者数が3割増ということもあり、25年はハードルが少し上がることだろう。