世界旅客、25年に50億人超 協会予測、米政策リスクも
国際航空運送協会(IATA)は10日、世界の旅客数が来年初めて50億人を超えるとの見通しを発表した。業績については人件費や整備費がかさむものの、燃料費の高騰が一服し、収益性がやや高まるとした。一方、トランプ次期米大統領の関税強化策などは旅客や貨物に悪影響を及ぼし得るリスクだとしている。 発表によると、2025年に見込まれる旅客数は前年比6.7%増の52億人。貨物も5.8%増の7250万トンで、航空業界の収入総額は初めて1兆ドル(約151兆円)を突破する見通し。純利益は366億ドルと、24年の推計315億ドルより増え、利益率もやや向上するとしている。