音読で健康づくり 詩や古典、愛唱歌など 県立奄美図書館
鹿児島県奄美市名瀬の県立奄美図書館は13日、65歳以上を対象とした「心も体もイキイキ!音読教室」を開催した。午前と午後の部があり、午後の部には市内外から男女8人が参加。詩や古典、愛唱歌などを声に出して読み、健康づくりに励んだ。 音読は、文章を声に出して読むことによる脳の活性化を促し、顔やのどの筋肉を鍛えるなどの効果が期待される。この日は同館の指導主事、小林由香さん(48)が講師を担当。脳の仕組みを簡単に説明してスタートした。 「五十音」(北原白秋)などでウォーミングアップをした後、「さきへすすまないかぞえうた」(川崎洋)や「はひふへほは」(まど・みちお)などを音読。後半では古典の「徒然草」(吉田兼好)や「枕草子」(清少納言)を読み上げた。最後は「故郷(ふるさと)」を歌い、楽しく締めくくった。 奄美市名瀬から参加した桑山和香代さん(76)は「古典は音読してみると難しく感じた。これからは新聞などを声に出して読む習慣をつけようと思う。脳に酸素が行ったような感じがする」と笑顔で話した。