「外に出られないのが一番大変」台風10号直撃から1週間 最後の孤立地域が解消 大分・国東市
台風10号が直撃して1週間。被害を受けた大分県国東市国見町では、5日応急的な道路が開通し、県内で最後の孤立地域が解消されました。 【写真を見る】「外に出られないのが一番大変」台風10号直撃から1週間 最後の孤立地域が解消 大分・国東市 国東市国見町の千燈は台風10号の影響で8月29日伊美川の水位が上昇し、大量の流木が引っかかった下払橋が崩落しました。下払橋は県道につながる唯一の道だったため、4世帯7人が集落から出ることができない“孤立状態”に陥りました。 (青山政廣さん)「バーっと雨がきたときに水かさがぐっと上がった。堤防が壊れたから濁流がみんなこっちにきた。雨はものすごかったよ」 孤立地域で暮らしている青山政廣さん。水位が下がった今は崩落した橋を歩いて渡っていますが、車が使えないため、不便な生活を強いられていました。 (青山政廣さん)「出るにも出られない。買い物にも行けない。病院にも行けない。外に出られないのが一番大変、食料はなんとかなるけどな」 こうしたなか、使われていない山道を整備する応急作業が午前10時過ぎに完了。県内で最後まで残った孤立地域が解消された瞬間です。 青山さんは早速開通したばかりの悪路を進み、対岸に車を移動。いつでも集落から外出できるようになりました。 (青山政廣さん)「あした病院に行かないといけないから困ってた。車が出られたからこれでいいかな」 最低限の通行手段は確保できたものの、橋の復旧には数年かかる見通しで、長期化が予想されています。
大分放送