あなたも「マルハラ」してるかも? 全部わかる?身近なハラスメント10選。SNSでは「大谷ハラスメント」「野球ハラスメント」なども話題に
「嫌がらせ」や「いじめ」を意味する「ハラスメント(harassment)」。最終回を迎えた『不適切にもほどがある』でも、円井わん演じる後輩・杉山ひろ美に、犬島渚(仲里依紗)がマタハラで訴えられ、休職に追い込まれる場面が出てきました。身近で起こりうるハラスメントと、比較的最近誕生したハラスメントをいくつかご紹介します。 【写真】あなたは大丈夫?ハラスメントの例 * * * * * * * ◆1.セクハラ(セクシャルハラスメント) 性的な言葉や行為、または性的な意図をもつ言動によって、他人に不快な思いをさせることをいいます。 一般的には男性から女性に対して行われるものというイメージがありますが、女性から男性に対して行われるものや、同性間で行われるものもセクハラの対象となります。 ◆2.マタハラ(マタニティハラスメント) 妊娠・出産・育児に関連した嫌がらせをいいます。マタハラの例として、妊娠を理由に解雇を迫ったり、産休や育休を理由に減給や降格を行ったりすることなどが挙げられます。 マタハラと似たハラスメントとして、「パタハラ(パタニティハラスメント)」というものがあります。「パタニティ」は「父性」を指し、育児目的の制度を利用した、あるいは利用を希望した男性従業員に対して嫌がらせをすることをいいます。 ◆3.モラハラ(モラルハラスメント) 相手を侮辱するような発言や無視、嫌がらせなど、倫理や道徳に反する言動で不快にさせることを指します。 身体的な攻撃ではなく精神的な攻撃であることから目立ちづらく、被害を受けていても周囲が気付きにくいのが特徴です。
◆4.パワハラ(パワーハラスメント) 職場での優位性を利用して、労働者の就業環境が害されるほどの叱責や嫌がらせを行うことをいいます。 暴力や暴言、侮辱的な言動のほか、仕事を与えないことや私生活への干渉、個人情報の流布などもパワハラに当たります。 ◆5.アルハラ(アルコールハラスメント) 飲酒の強要や意図的な酔いつぶし、酔ったうえで絡んだり暴言を吐いたりするなど、飲酒に関連した嫌がらせや迷惑行為を指します。 お酒に弱い体質の人が無理に飲まされた結果、急性アルコール中毒で死亡する事件も発生しており、近年社会問題となっています。 ◆6.ペイハラ(ペイシェントハラスメント) 患者や家族が医療従事者に対して行う迷惑行為を指します。暴言や暴力のほか、執拗な要求や業務妨害につながる行為もペイハラに当たります。 ペイハラの対応に時間を取られて他の患者の治療に影響が出たり、医療従事者が精神的苦痛から離職したりするなど、深刻なケースも報告されています。