世界の機内食案内[35]JAL 成田~ホノルル
2024年に入り、新たな機材の国際線導入や周年などで沸き立つ航空業界。それに沿うように海外旅行への機運も上昇中です。そんな中、雪降る寒~い日本を飛び出して、今も昔も日本人の心を掴んで離さない常夏の島・ハワイへ行ってきました。 【機内食の画像をすべて見る】 いつも深夜便利用の場合「フルーツを中心としたお食事(FPML)」なのですが、今回は久しぶりの渡航ということで、通常のミールをいただくことに。それが功を奏して、驚きと発見盛りだくさんだったんです! 今回のフライトはJAL(日本航空)の成田国際空港発のJL784便。21時30分出発でダニエル・K・イノウエ国際空港9時15分着です。機材はボーイング 767-300型機。筆者も何度か乗ったことがあり、ホームに帰ってきたかのような安心感がありました。 機体が安定し、ドリンクから機内サービスがスタート。ハワイ線には、通常の飲み物だけでなく、JALオリジナルドリンク「スカイタイム ももとぶどう」をスパークリングワインで割った限定メニュー「スカイロワイヤル」もあるのをご存知でしょうか? 今回は、CAさんのおすすめでそちらをチョイス。果実感溢れる味わいにシュワっと爽やかなワインでゴクゴクいける飲みやすさ。ぜひ同路線搭乗の際にお試しを! ちゃっかりワインの「ボッテガ・ヴィーノ・ディ・ポエーティ プロセッコ」も一緒にいただきました(別の銘柄の場合もあり)。 ドリンクとともに配布されたおかきは、折り鶴イラストのパッケージ。亀田製菓製のあられがほどよく入っています。種類もいろいろ、カリカリ食感で飽きずに味わえるんです。
[1回めの食事]
続いて運ばれてきた機内食にも変化が。容器の一部がエコな素材になっていたんです。2023年1月より主菜用の容器と蓋が、森林資源に配慮された国際的な認証を取得した紙素材になったんだそう。 コロンと見た目も柔らかに、もちろん強度はそのまま。ヘラルボニーのアーティスト作品がデザインされたスリーブもオシャレ。また、小鉢の蓋にも“リサイクル100%”の文字が。さりげなく地球に優しい形へと進化しているんですね。 今回味わったのは「レフェルヴェソンス 生江シェフ監修メニュー」。実はハワイ線限定のメニューなんです。「お客さまに美味しい料理で元気になってほしい」という思いがこもった、季節の食材を活かした健康的なメニューなんだそう。深夜便でちょっと食事に気を遣うなんてシーンにまさにぴったりですよね。 ◯和風ビーフシチュー ◯小柱とビーツのサワークリーム和え ◯フレッシュサラダ ◯苺とオーガニックアールグレイのムース ◯コーヒー、紅茶、緑茶 黒糖を使ってコクを出し、里芋で和テイストを出した「和風ビーフシチュー」は、頬張った瞬間に「本当に和風だ」と思わず声に出してしまう美味しさ。お野菜たっぷりで食べ応えもあるし、シチューのまろやかさで夜23時ながらペロリ。筆者がフルーツミールオンリー派になっていた間に、機内食はさらに美味しくなってました。 小鉢の「小柱とビーツのサワークリーム和え」はモキュモキュ食感の小柱に、ビーツのさっくり感と甘さで、お酒との相性も抜群。アルコール類はあまり飲まない方ですが、おつまみ感覚でちびちびと楽しむことができました。 ドームシェイプのデザート「苺とオーガニックアールグレイのムース」は、ふわっととろける口当たり。しっかりとアールグレイの風味が効いていて、ちょっぴり大人なデザート。中央にクリームとソース層があり、美味しさを底上げ。洋生菓子がフライト中に味わえるのは個人的にも嬉しかったです。 おすすめされたお味噌汁を追加でゴクリ。あったかい汁物があるだけで、機内食のおいしさも倍増するものですよね。