【オーストラリア】豪人45%が今後現金利用なし、日本は25%
オーストラリアで今後10年以内に現金を利用しなくなると予想している人の割合が45%だったのに対し、日本では25%のみだったことが、オンライン決済企業ストライプジャパンの調査で分かった。クレジット/デビットカードの利用予想も同様に、オーストラリアでは35%が「やめていると思う」と回答したのに対し、日本ではわずか10%にとどまった。日本では現金とクレジット/デビットカードへの依存率が高く、10年後も主流の決済方法になるとみられている。 同調査は、「デジタル決済の未来」に関して6月18~25日にオーストラリア、日本、シンガポールの男女18歳以上、3,048人を対象に実施された。 同調査によると、3カ国全体でクレジットカード/デビットカード(70%)が最もよく利用される決済方法となった。現在、オーストラリアで78%、日本で62%が利用している。一方で、現在の現金利用率は3カ国全体で68%だった。オーストラリアで70%、日本で73%となっており、日本での利用者は他国に比べ多く、最もよく利用される決済方法ということが示された。 一方で、日本のQRコード決済利用率は44%と、普及率が高いことが分かった。QRコードを表示したパネルを設置するだけなので、企業が導入しやすいという。オーストラリアではQRコード決済利用率は6%のみだったが、モバイル決済やデジタルウォレット決済が44%と普及率が高いことが分かった。 また、3カ国全体の94%がオンラインで買い物をすると回答したが、そのうち71%が購入体験に不満を持っていた。オーストラリアでは81%だったのに対し、日本は55%と不満を持つ人は比較的少なかった。オンライン購入への抵抗感は、オーストラリアで82%、日本で72%だった。日本ではオンライン購入への抵抗感が低く、不正利用への懸念も他国に比べて少ないことが分かった。