制御不能男・内藤哲也の“新世代へのホンネ”「辻陽太は頭五つぐらい抜けている」…喧嘩屋モクスリーと大一番も「このベルトはオレのことが好き」
内藤哲也が高く放り投げたIWGP世界ヘビー級王座のベルトは、辻陽太の下にはやってこなかった。 【衝撃写真】内藤哲也と辻陽太の“ロス・インゴ同門対決”がアツすぎる…! まさに制御不能「木谷オーナーの顔にツバを浴びせた決定的瞬間」も一気に見る(全44枚) 4月6日、両国国技館。内藤vs.辻のIWGP世界戦。3月に『NEW JAPAN CUP』を制した辻には勢いが感じられた。このまま内藤を食って、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのトップに納まっても不思議さは感じなかっただろう。王座交代劇が起きても受け入れられる状況はそろっていた。
辻陽太の主張「IWGPの価値は変わってしまった」
内藤はIWGPヘビー級の時代から「世界ヘビー」も合わせて、3度IWGP王座についているが、その防衛回数は意外にも少ない。いずれも1回が最多だった。これが2度目の防衛戦なのだから、辻にチャンスがあると筆者は思った。辻は試合に先立って、哲学者のようなことを言っていた。 「この世界には、一つのルールがある。オレはそう思っています。そのルールというのは、変化した者だけが、変化に適応できた者だけが生き残るということ。だから、新日本プロレスもこれからの新時代に向けて変化していかなければならない」 辻は笑みを浮かべながら自信たっぷりに話した。 「でも、不変的なものもあるとオレは思っています。例えば、携帯電話。電話が発明されて、携帯電話になって、そしていま皆さんが持っているであろうスマートフォンになった。形が変わって進化していった。最高のコミュニケーションツールは人と人との会話。それは変わらない価値であり、不変的な価値だと思っています。新日本プロレスにとって不変的なものはIWGPヘビー級のベルトだとオレは思います。誰もがIWGP ヘビー級のベルトを最強だと信じ、それを目指していた」 辻が憧れたベルトは「世界」のついていない、アントニオ猪木から始まるIWGPヘビーのベルトだった。だが、状況はいつの間にか変わっていた。 「IWGPヘビーはIWGP世界ヘビーとなり、その価値は少し変わってしまったように感じるんですね。変化することは必要なこと。ただ、変化してそれが間違っていたのなら、それを認めて戻すこと。それも生き残るための変化なんじゃないかなとオレは思っています」 辻はIWGPの原点に戻って「世界」をはずして元に戻せと言っている。 「新日本プロレスの価値を守るため、そして新日本プロレスのために、オレは内藤哲也に勝たなきゃいけない」 40年以上も前、IWGPのトーナメントが初めて行われた経緯を少しでも知っていれば、それはもっともな論理で、たとえビジネス上の手段とはいえ、インターナショナル・レスリング・グランプリであるIWGPにいろいろな名称を加えるのはかなり不自然なのだ。
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