富士登山の吉田ルートで人流データ取得、今夏の登山規制に合わせて、登山者の速度や滞留状況を把握へ
山や海での行方不明者の位置を特定する捜索サービス「ココヘリ」を運営するAUTHENTIC JAPANは、富士山の吉田ルート(山梨県)で2024年7月1日から開始される登山規制に合わせて、ココヘリの位置情報を提供することで登山者の安全確保を行うとともに、人流データを活用した実証実験を実施する。 山梨県は7月1日より、午後4時から午前3時までの間、あるいは1日の登山者が4000人を超えた場合に登山規制を実施する。これにより、人流の変化や、場所によっては新たな混雑などの発生が想定されることから、実証を行うもの。 吉田ルートを通る登山者にココヘリの端末を無償配付し、富士山五合目から山頂までのエリア内にいる登山者の位置情報を、ココヘリのGPSを用いて取得。取得する情報から、登山者の登山速度や滞留状況などの人流データを、日別、時間帯別に把握する。 実証期間は2024年9月10日まで。今回の実証実験により得られたデータを元に、登山者が密集する箇所や時間など、問題点の把握を山梨県と共同で行う予定だ。
トラベルボイス編集部