トラブル相次ぐ熊本市電、運転士の教育や指導担う対策チーム設置へ…来年度から基幹教育取り組む
熊本市電の相次ぐトラブルを受けた検証委員会の第5回会合が21日、熊本市内で開かれ、市交通局は運転士の教育や指導を担う安全対策チーム(仮称)を来年1月に新設する方針を明らかにした。インシデントの再発防止策として実施しているドライブレコーダーによる運転状況の確認と指導について、来年度から基幹教育として取り組む。
同局によると、これまでは運転管理者が、運転士を管理する営業所に教育や事故防止対策などを指示していた。同チームは営業所とは別につくり、運転管理者の指示を受ける。基幹教育で指導が必要となった運転士には個別に対応し、その後の経過も確認するという。
検証委は次回の会合で報告書案を示す方針。吉田道雄会長は「指導には受ける側の納得感が必要だ。『運転スキルのアップのため』といった観点で、関わり方を考えてほしい」と話した。