【二十四節気】11月7日「立冬」冬の始まり!旬の食べ物や見頃の花まで
立冬の時期は冬を代表する花々が見頃
二十四節気の各節気をさらに細かく初候、二候、三候の3つに分け、1年を72に分けた「七十二候(しちじゅうにこう)」というものがあります。立冬の七十二候は、「山茶始開(つばきはじめてひらく)」、「地始凍(ちはじめてこおる)」、「金盞花(きんせんか)」の3つです。 初侯「山茶」とは山茶花(さざんか)のことで、椿にそっくりな花。椿は12月から4月にかけて開花しますが、山茶花は10月~12月に開花し、11月に見ごろを迎えます。また、椿は散る際に首から花ごと落ちますが、山茶花は花びらが散るのが特徴です。 また、三侯の「金盞花」は水仙のこと。キンセンカというと、カレンデュラという別名を持つキク科の花だと思う人もいるかもしれませんが、ここでは水仙を指しています。金盞は金で作った杯。水仙の6枚の花弁が銀の台、その中央にある黄色い花冠が金の杯に似ていることから、昔の中国では水仙のことを「金盞銀台(きんせんぎんだい)」と呼んでいたそうです。 このように、立冬の時期は冬を代表する花々が咲き誇る季節。まだ日中が暖かい今のうちに、花を見にお出かけしてみてください。
旬の食材で栄養をチャージ
中国の諺に、「立冬補冬、補嘴空(リードンプゥドン ブーズェイコン)」というものがあります。これは、「立冬には旬の食材を季節に合った調理法でいただき、栄養を補給して冬に備えよう」という意味があります。寒さで体調を崩しやすい時期だからこそ、旬の食材から栄養を補い、体調を整える必要があるのです。 立冬の時期の旬の食材として挙げられるのが、ハクサイ、ホウレンソウ、ネギ、チンゲンサイ、カボチャ、ゴボウ、ダイコン、牡蠣、ヒラメ、フグ、カニ、リンゴ、柿など。そこでおすすめなのが、たくさんの葉野菜を入れて作る牡蠣鍋です。野菜でビタミン類を補いつつ、牡蠣からタンパク質や亜鉛、鉄分、マグネシウムをチャージもできます。 立冬に入れば、今年も残すところもあとわずか。本格的な冬を迎える準備を始めつつ、今年中にやっておきたいことをまとめておくといいかもしれません。
水浦裕美