乗客に睡眠薬、現金強奪容疑 タクシー運転手を逮捕 警視庁
タクシーの乗客に睡眠薬を飲ませ、現金などを奪ったとして、警視庁捜査1課は30日までに、昏睡(こんすい)強盗容疑で、タクシー運転手の田中敏志容疑者(53)=東京都江戸川区春江町=を逮捕した。 容疑を否認しているという。 都内では今年に入り「タクシーに乗って記憶がなくなった」などの相談が数件寄せられているといい、同課が関連を調べている。 逮捕容疑は8月20日朝~昼ごろ、都内を走行中のタクシー車内で、乗客の10代女性に催眠作用のある錠剤を飲ませ、現金約4万円とキーケースを奪った疑い。 同課によると、女性は同日午前8時ごろ、渋谷区内で田中容疑者のタクシーに乗った。同容疑者から「気分が悪そうだね。これを飲みな」と錠剤と水を渡され、口にしたところ意識を失ったという。 女性は同日午後0時40分ごろ、同区円山町の駐車場付近で降ろされた。ろれつが回らない状態だったため救急搬送され、尿から睡眠薬の成分が検出された。 タクシーのドライブレコーダーからはSDカードがなくなっており、同課は田中容疑者が証拠隠滅を図った可能性もあるとみている。