【毎日書評】「人づきあいはテキトーでいいのよ!」精神科医Tomyがそう伝えるわけ
プライベートに踏み込まれる
どのような場所にも、プライベートにずかずかと踏み込んでくる人がいます。そんなときのために、著者はここで“プライベートに踏み込まれたときに有効なテクニック”を明かしています。これは、仕事以外の場でも応用できるものだそう。 まずは、「言ってもいいこと」と「絶対に言いたくないこと」を分けること。 本来は何も言う必要はないけれど、詮索好きな「めんどい人」は、全部秘密にされるとよけいに詮索したがるのよね。なので、少しは情報開示したほうがいいの。そこで言ってもいいこと、絶対に言いたくないことを、あらかじめ決めておくのよ。アテクシの場合、年齢や結婚については言ってもいいけれど、仕事については言いたくないわ。(141ページより) もし、いってもいいことを聞かれた場合は、さらりと答えることがポイント。そうすれば会話があまり広がらないので、すぐ終わるわけです。もったいぶると、相手の関心がかえって強くなるので注意が必要。 「言いたくないことは、ぼやかして伝える」のも有効よ。たとえば、仕事なら「自営です」「〇〇関係です」なんて答えるの。すると相手は「あまり聞かれたくない話なんだな」と察してくれることもあるし、このまま引き下がってくれるかもしれないわ。 ただ、これでも「お仕事は、お医者さん?」などと食い下がってくる人もいるのよね(しかも、当たっていることも)。この場合は、「そんな感じかもしれませんね」などとさらにぼやかしてみて。のらりくらりと答えていれば、相手もめんどうになってくるはずです。(142ページより) それでもいろいろ詮索してくる場合の最終手段にして最強の答え方は、「ヒミツです」。 これに尽きるそうです。それでもなお食い下がってきても、「ヒミツといったら、ヒミツです」と答え、いいたくないことはいわないでおけばいいのです。とはいえ無愛想に答えるのではなく、笑顔でいることも大切だといいます。(140ページより) 人づきあいをテキトーに考えれば、大きな視野で状況を見られるようになると著者はいいます。だからこそ本書を参考にしながら、具体的にどう「テキトー」にするのかを確認しておきたいところです。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! Source: 日本実業出版社
印南敦史