米30年住宅ローン金利、6.73%に 昨年7月以来の高水準
[30日 ロイター] - 米抵当銀行協会(MBA)が30日発表した今月25日までの週間住宅ローン平均約定金利は、30年固定金利型が21ベーシスポイント(bp)上昇の6.73%と、昨年7月以来の高水準となった。 住宅市場への逆風が強まった。米連邦準備理事会(FRB)が50bpの利下げを決めた9月の連邦公開市場委員会(FOMC)直後の水準を60bp上回っている。 住宅ローン金利はFRBの利下げを見越して低下していたが、その後、予想を上回る経済指標が相次ぎ大幅利下げ観測が後退。金利は上昇に転じている。 また米大統領選でトランプ前大統領が勝利し、議会で共和党が多数派を占めれば、インフレ率と金利が高止まりするとの見方も浮上している。 MBAによると、借り換え申請は先週急減し、住宅ローン申請全体の43.1%にとどまった。過去の中央値は48%。 全米リアルター協会(NAR)が先週発表した9月の米中古住宅販売戸数は14年ぶりの低水準だった。 ゴールドマン・サックスのアナリストは27日、「最近の金利上昇を受けて、今後数カ月、中古住宅販売が減少する可能性が高い」と述べた。