旧紙幣の方が「プレミア価値」が付きそうなので、銀行で「新紙幣」から「旧紙幣」へ交換してもらいたいです。手数料はかかるのでしょうか?
2024年7月3日から新紙幣が発行され始めました。新紙幣をすでに保有している方もいるでしょう。しかし、施設で利用できなかったり、前のデザインの方が好きだったりといった理由で、以前の紙幣がほしいと考える方もいます。 今回は、ケースごとの紙幣交換の可否や方法、また両替をする際の手数料などについてご紹介します。 ▼実家の物置で「鳳凰」の描かれた100円玉を発見! 昔のお金は今も使える? 高く売れる場合もあるの?
新紙幣から旧紙幣への交換はできる?
2024年10月時点で調べた範囲では、交換に対応していると公式サイトに明記している金融機関は見つけられませんでした。銀行で交換したい方は、利用している銀行へ直接問い合わせて確認しましょう。 ただし、レジや券売機といった機械で紙幣を利用する施設では、旧紙幣への交換に対応している可能性があります。実際、新紙幣の発行直後は施設側の対応が間に合わず、券売機で使えなかったために、受付などで旧紙幣と交換するケースがありました。 もし、「施設の券売機が対応していない」という理由で旧紙幣が必要な場合は、施設側に交換対応ができないか聞いてみましょう。
旧紙幣から新紙幣への交換は新券を指定する
銀行で新券(新札)を指定すると、新紙幣の入手が可能です。さまざまな銀行で、新券に交換すると新紙幣になるようです。 ただし、交換ではなくATMや窓口での引き出しは、旧紙幣と新紙幣が混在している可能性があるため注意しましょう。新紙幣を指定しての引き出しができないところもあるため、引き出す前に銀行へ問い合わせが必要です。 新紙幣が必要な場合は、銀行の窓口で直接新券に変えてもらう方がいいでしょう。
両替には手数料がかかる場合も
新券への両替や通常の両替には、手数料がかかる場合があります。無料で対応できる枚数が定められているところもあるため、利用している銀行の公式サイトなどで確認しておきましょう。 銀行2社の手数料例は表1の通りです。なお、今回は窓口で両替をしたケースで、新券への両替も含みます。 表1
※筆者作成 A社とB社を比較すると、10枚までと501枚以上ならB社の方が安く、11~500枚までの間ならA社の方が安く設定されています。新券を入手したいときは、まとめて何枚必要なのかを決定してから手数料を調べると、費用をなるべくおさえられるでしょう。 さらに、紙幣の種類に変わりがなければ新券への両替で手数料がかからないとしているところもあります。C社の例だと、1万円札を10枚の新券1000円札に両替すると手数料がかかりますが、旧1万円札を新1万円札への交換だと費用はかからないようです。 ただし、状況によっては準備できないケースがあるため、事前に問い合わせが必要です。