早くも〝来年産米〟予約受け付け 新米予約販売が活発
安定的に購入ニーズ高まる
2024年産新米の予約販売が活発化している。スーパーなどで23年産の品切れが広がる中、米を安定的に購入したいとする消費者ニーズの高まりを狙った提案が相次ぐ。早くも25年産米の予約をスタートする動きも出てきた。 食品の宅配サービス「Oisix(オイシックス)」を手がけるオイシックス・ラ・大地(東京都品川区)は24年産新米の予約販売の注文数量(8月27日時点)が前年比4割増と大きく伸長している。 直近8月は、スーパーなどで米の品切れが多発して米を購入できない消費者が続出したことで、同社は「米を安定的に購入したいニーズが高まっている」と分析する。 5日からは、25年産米の予約受け付けを始める。同社が例年展開している新米予約受け付けの開始日を半年以上前倒しするもので、初の試みになる。 大手産直サイト「食べチョク」を運営するビビッドガーデン(東京都港区)は、24年産新米の定期便を新たに始めた。9、10、11月にそれぞれ2キロずつ合計6キロ届ける仕組みで、山形「ひとめぼれ」、秋田「あきたこまち」、新潟「コシヒカリ」を順番に発送する。 予約販売を通じて消費者の調達不安を解消する狙いの他、「複数の産地の米を食べ比べてもらうことで、もっと米を楽しんでほしい」(同社広報)という。米の注目度が高まる中で、米のファン拡大につなげたいとする。
日本農業新聞