ソフトバンク連勝 大活躍の山川穂高、西武時代の苦い教訓生かす…王会長もお墨付き「彼は野球に対してはマジメ」 出た1号!3打点
日本シリーズ第2戦 「SMBC日本シリーズ2024」は27日に第2戦(横浜)が行われ、ソフトバンクがDeNAに2連勝。今季加入の山川穂高内野手(32)が、王貞治球団会長(84)の「野球に対してはマジメ」のお墨付き通り、入念な準備から先制2ランなど3安打3打点の大活躍を見せた。 【写真】日本ハム・清宮幸太郎、早実高の大先輩、ソフトバンク・王球団会長にあいさつ ホームのDeNAが練習を始めた午後2時過ぎのグラウンド。独りで準備運動する山川の姿があった。「ちょうど他の選手の打撃練習をやっているので見たいのもありますし。ストレッチ、ジョギングに時間をかけたいのもあるんで」。遠征先でチームバスの1時間半前に球場入りするようになったのは、西武時代の苦い教訓ゆえだ。一昨年は右太もも裏肉離れ、昨年は右ふくらはぎ張りで離脱。「ケガが続いていて準備不足な部分も多くあった。もっと準備しないといけないと思って、より時間をかけている」 女性問題で批判を浴びながらの移籍だけに、覚悟のうえ獲ってくれた球団の期待を裏切るわけにはいかない。レギュラーシーズンでは全試合4番を張った。そんな山川の真摯な姿勢をしっかり見ていたのが王会長だ。「年齢が上がるから動ける体にしていかないと。常に先を見ていないとね。肉体的な条件、気力もそうだし。今までは何も考えないでやれたところが〝あれっ?〟というのが出てくる。それに備えている。彼は野球に対してはマジメだからね」 11年目にして初出場の日本シリーズ初戦は無安打に終わったが、この日は1回2死一塁から大貫のカーブを左中間に運び初アーチ。王会長は「会心の当たりじゃないけど、あれで入っちゃうんだから大したもんだよ。彼は普通のバッターと違って、ああいうのでも飛んで行っちゃうんだよ」と目を丸くして称えた。 (塚沢健太郎)