こどもが覚えた言葉からAIが創る「絵本」
小さな子どもが覚えたての言葉を入力すると、その言葉を使って、さらにその周囲の言葉の世界を広げてくれる絵本をAIが自動生成されタブレット上で読めるというシステムを電通が公開した。 電通は、子どもの言葉の世界を広げることを目的とした「AIえほん」プロジェクトを進めているが、これはその第一弾となる「おぼえたことばのえほん」のプロトタイプだ。 覚えたばかりの新しい言葉をタブレットで入力すると、たとえば「ひまわり」なら『ひまわりがみているせかい』(ひまわりが見ている世界)というタイトルの絵本がその場で作られる。タブレットをタップすると、まずは「ひまわりの『よこ』にあるものはなんだろう?」というページに移る。さらにタップすると「はっぱだった!」と葉っぱの絵が示される。次のページは「うえ」にあるもの。ページを進めると「たいようだった!」と続く。 このように、新しく覚えた言葉に関連して、多くの言葉と接する機会を与え、言葉の世界を広げるということだ。「おぼえたことばのえほん」は、顧客企業と社会の成長への貢献を目的とした電通のAI戦略「AI For Growth」の一環として、子どもの教育のためのデザイン、ことば、テクノロジーなどの専門家が集まる同社の社内横断チーム「AIうえおLab」(あいうえおらぼ)が開発した。 電通はこれをもとに、「子どもの教育に役立つことを目的としたシリーズ展開」を検討しており、「おぼえたことばのえほん」の商品化も目指すということだ。また。第二弾以降の展開として、AIを使った子ども向けサービスの共同開発パートナーや参画企業の募集を行っている。 「おぼえたことばのえほん」は、AIうえおLabのサイトで11月9日まで無料公開されている。 プレスリリース
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