【高校サッカー】尚志が過去最高4強超えへ 千住澪央主将が骨折から復帰…全国選手権28日開幕
第103回全国高校サッカー選手権(東京・国立競技場など)は28日に開幕。尚志(福島)は、右第5中足骨骨折で離脱していたFW千住澪央主将(3年)が復帰して戦力が整った。 頼れる主将が尚志に帰ってきた。千住は9月1日の高円宮杯U―18プレミアリーグ・流通経大柏戦で右第5中足骨を骨折。11月16日の福島県大会決勝(1〇0学法石川)はベンチ外だったが、同24日の柏U―18戦で実戦復帰を果たし「コンディションは結構いい状態でできています」と話した。 リハビリ中は週に一度通院し、体力維持のため毎日バイクをこぎウェートトレーニングも行った。グラウンドには必ず顔を出し「常に選手に声をかけて、少しでもいい試合ができるように準備していました。動けないこと以外は、それまでと変わらずやっていました」とチームを支えた。自身がプレーできない分、会話も増えた。「寮生活をしているので(選手と)しゃべることもあるし、試合のこととかみんなでミーティングしました」 県大会決勝のキックオフ直前には、副主将のDF荒川竜之介(3年)にキャプテンマークを巻いて「頼む」と声をかけた。荒川からは「分かった」と力強い返事が返ってきた。チームが接戦を制して選手権切符をつかむと、ジャージー姿で優勝トロフィーを掲げ満面の笑みを浮かべた。「出ている11人に思いを託していた。全国の切符をつかんでくれて感謝しかないです」 チームは3バックと4バックを使い分け、前線のフォーメーションも多彩。「攻撃的なところならどこでもやる。トップ、サイド、シャドー(1.5列目)も。たまにサイドバックもやります」という主将の復帰で、選手権では選択肢が大幅に増えた。「背後の動きだったり、誰よりも走ってチャンスメークをしっかりしたい。自分のチャンスメークからチームが勝てるように」。心を一つにして11、18年度の4強超えに挑む。
報知新聞社