町田 勝ち点3&3位から最大の下克上Vだ! 運命の最終節へ黒田監督「十分起こり得る」
今週末はJリーグが熱い!3チームに優勝の可能性がある明治安田J1リーグは8日に最終節が行われる。勝ち点3差からの逆転を狙う3位の町田は鹿島とアウェーで対戦。史上初の初昇格年優勝を懸けた大一番を前に黒田剛監督(54)が6日、リーグ最大の下克上Vへ闘志を燃やした。7日のJ1昇格プレーオフ(PO)決勝に臨む岡山と仙台も決戦を見据えた。 残り3試合で勝ち点7差の崖っ縁から連勝で望みをつないだ黒田監督は、失うものはないとばかりに落ち着いていた。「目の前の一戦に全力を注ぐことで思いや希望が開かれる。神戸と広島が負けてウチが勝つという3つの巡り合わせが全部重なることは難しいけど、十分起こり得るシチュエーションでもある。だからこそ、選手には道が開けると信じてやってほしい」。ここまでの道のりを思い返すように、静かに言葉を紡いだ。 町田の逆転優勝は鹿島戦に勝ち、勝ち点3差の首位神戸がホーム湘南戦、同2差の2位広島がアウェーG大阪戦に敗れた場合のみに事実上限られる。1シーズン制のJ1で過去4度あった最終節の逆転優勝は全て2位チームで、勝ち点2差以内。3位から2チームを一気に抜いたケースはなく、3差からの逆転も過去最大となる。 町田は鹿島にリーグ戦とルヴァン杯で2連勝。ただし鹿島は今季J1ホーム戦で9勝9分けと負けなし、史上4チーム目のホームシーズン無敗が懸かる。青森山田時代の教え子MF柴崎擁する名門との対決に、黒田監督は「震え上がるような面白みのある日程になった。彼らはACL2、我々はACLエリートや優勝が狙える。死闘になることは覚悟の上」と腹をくくった。 過去には最終節に逆転優勝したチームの会場に優勝シャーレがないケースもあったが、今回は広島の会場とともにレプリカが用意される。鹿島から移籍した主将のDF昌子がシャーレを掲げる姿を信じて、今季J1に旋風を起こした町田イレブンが集大成を見せる。