AKB48 ヘビロテ再び!デビュー20周年迎えた25年、新たな旋風巻き起こす 総監督の倉野尾「ここが勝負」
巳(へび)年の今年こそ、もう一度AKB48を“ヘビーローテーション”で-。2024年は新劇場での新公演など新たな姿を見せたAKB48。48グループ総監督で昨年には活動10周年を迎えた倉野尾成美(24)、その同期で中心メンバーの小栗有以(23)とともにグループの次世代を担う佐藤綺星(20)、八木愛月(19)がデイリースポーツの新春インタビューに登場した。結成20周年を迎える2025年への思いを語った。 【写真】総監督の倉野尾「ここが勝負」 色紙に書き込んだ文字が決意の表れ ◇ ◇ -昨年を振り返って。 倉野尾(以下倉)「去年は準備の年で12月に皆さん待望の新劇場での新公演を迎えることができた。20周年イヤーを盛り上げていくための準備の1年だった。1月からまた盛り上げて25年もどんどん駆け上がっていけたら」 小栗(以下小)「24年はAKBをもっと広めたいという思いがずっとあった。新劇場にふさわしい曲を秋元(康)先生が書いてくださって、本当に本気でグループを一つにまとめようっていうスタッフの皆さんとメンバーの気持ちがさらに一つになった気がする」 佐藤(以下佐)「すごく刺激的な1年だった。この新公演、新劇場は本当にいろんな方に支えられながら作り上げていけたので今年も進化させていきたい」 八木(以下八)「24年は選抜に初めて選ばれたことで、本当にいろんな経験をさせてもらった1年だった。自分的にも本当にレベルアップした。今、期待されているなって感じているので、25年はそれに応えられるような1年にしたい」 -24年は新劇場、新公演、総監督も向井地美音から引き継がれた。 倉「自分の未熟さとかも感じつつ、たくさんの方が支えてくださったおかげで責任を感じながらも楽しく活動できている。時代の節目をすごく感じているので、このタイミングで総監督になったからには腹をくくって、25年は『ここが勝負だ』と思っている。みんなを引っ張っていけるように頑張りたい」 八「本当になるさん(倉野尾)は頼もしくて、小さい体ですが大きく、偉大に見える」 倉「それはイジっているの?(笑)」 八「いえ、本当にずしっと先頭に立って大きい背中を私たちに見せてくれている。すごい熱い気持ちも伝わる。チームAKB48が一つになったと感じている」 -倉野尾、小栗は昨年デビュー10周年。前回の巳年にはまだ加入していなかった。12年前の13年はまさに全盛期だった。 倉「最近加入してきたメンバーとかは『恋するフォーチュンクッキー』(13年)を幼稚園で覚えましたって。世代を問わずに絶対にみんなが分かる曲ってやっぱりすごい楽曲だなと思う」 小「当時と今は全然違うなと思う。当時は個々がいかに自分の色を出すかだった。私たちがチーム8として加入した当初も振りをそろえるとかではなく大勢の中で自分をどう主張するかというのが大事だった。今は先輩、後輩関係なくみんなで一つになる。時代とともに変わっていってるのかな」 倉「確かに。今はダンス一つ、そろっていないとちょっと(ダメ)って言われちゃう時代。昔の伝統は大切にしながら新しい部分も見せていきたいね」 -昨年センターを務めた佐藤、研究生で連続選抜入りをする八木は“新しいAKB48”の象徴的存在。求められていることを感じるか。 佐「最近はSNSにすごく力を入れている。若い世代はもちろん、新しい違うところから新たなファンの方を惹きつけるのは私たちの役目。その新しい入り口になれればいいな」 八「もっとたくさんの方に魅力を知ってもらいたい。研究生でもこんなにできるんだっていうのを知っていただけたらうれしい」 -色紙に今年の抱負を書いてください。 八「AKB48の年。20周年イヤーで個人的にも二十歳という節目。AKB48がニュースでもめまぐるしく取り上げられたい」 小「年女。いい運気がある気がする。25年に名を残したい」 倉「躍。節目の年という波に乗っかって新AKB48を見せていきたい。歴史の重みを感じつつ躍進する1年にしたい」 佐「ヘビのように柔軟に生きる。20周年で新しいことにも挑戦したい。固定観念とか、AKB48のイメージとかにもこだわらず柔軟に新しいことにも挑戦したい」 -新劇場での公演初日には再び東京ドームを目指すことを宣言。もう一度、幅広い人気獲得が必要になる。 倉「AKB48にはヘビーローテーションという偉大な曲がある。2025年は巳年ということで私たち新しいAKB48が“ヘビーローテーション”されるようなグループになるためにも、そういう楽曲を生み出して皆さんにより愛されるグループになりたい」 小「もう今年はそれ使おう」 ◆倉野尾成美(くらのお・なるみ)2000年11月8日生まれ。14年「AKB48 Team 8 全国一斉オーディション」に熊本県代表として合格。18年の51枚目シングル「ジャーバージャ」でシングル表題曲における初選抜。21年に新チーム4のキャプテンに任命される。24年3月17日から4代目総監督を務める。身長152センチ。血液型A。 ◆小栗有以(おぐり・ゆい)2001年12月26日生まれ。2014年「AKB48 Team 8 全国一斉オーディション」に東京都代表として合格。18年の52枚目シングル「Teacher Teacher」でシングル表題曲の初センターに抜てきされる。62枚目シングル「アイドルなんかじゃなかったら」でもセンターを務めた。身長163センチ、血液型AB。 ◆佐藤綺星(さとう・あいり)2004年6月24日生まれ。千葉県出身。22年5月にAKB48の17期研究生としてお披露目。同年の60枚目シングル「久しぶりのリップグロス」で初選抜入り。24年3月に正規メンバー昇格。AKB48のオーディションを受けたきっかけは高校入学前の春休みに劇場公演を見たこと。姉は15期生の佐藤妃星。身長156センチ。 ◆八木愛月(やぎ・あづき)2005年3月22日生まれ。東京都出身。23年4月9日、AKB48の18期研究生としてお披露目。24年の63枚目シングル「カラコンウインク」で初選抜。同年64枚目シングル「恋 詰んじゃった」でも連続選抜入りした。AKB48のオーディションを受けたきっかけは小学生の時に選抜総選挙の生中継を見たこと。憧れは大島優子。身長159センチ。 ◆前回の巳年・2013年のAKB48 「So long!」や「恋するフォーチュンクッキー」など、同年発売のシングル5作すべてでミリオンを達成。通算ミリオン獲得回数を「16」に伸ばした。選抜総選挙は神奈川・日産スタジアムで行われ、7万人を動員。指原莉乃が初の1位となり、前年まで続いていた前田敦子、大島優子の牙城を崩した。一方、中心メンバーの篠田麻里子、板野友美が卒業し、12月31日の紅白歌合戦のステージでは、大島が卒業を電撃発表。新たな時代への変化を予感させる1年となった。