今年から「猫」を飼い始めたので、エアコンを「24時間」つけっぱなしにしています。1ヶ月の「電気代」はどれだけ上がるでしょうか?
猫などのペットを飼い始め、夏はエアコンを24時間つけっぱなしにする人もいるかもしれません。エアコンを長時間使用すると、電気代はどれくらい高くなるのでしょうか? 本記事ではエアコンの冷房を24時間つけた場合と8時間つけた場合の電気代を比較します。また猫と快適に過ごしながら、効率よくエアコンを使うための方法についても解説します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
24時間エアコンをつけっぱなしにした場合の電気代は?
フル稼働時のエアコンの消費電力は約1kWhとされています。1kWhあたりの電気料金が約31円の場合、1時間あたりの電気代は31円と計算されます。 1日に8時間使用していた場合、1ヶ月の電気代は31円×8時間×30日=7440円です。 これを24時間つけっぱなしにすると、1日の電気代は31円×24時間×30日=2万2320円となります。つまり猫を飼い始めて24時間エアコンをつけっぱなしにすることで、これまでよりも1ヶ月の電気代が1万5000円近く上がる計算になります。 ただし、これはあくまで1つの目安です。エアコンの消費電力は機種や設定温度、部屋の広さ、外の気温などによって大きく異なることに注意しましょう。
猫がいる場合のエアコンの使い方
猫は比較的暑さに強いとされているものの、高温多湿は苦手です。そのため夏場はエアコンで室温を調整することが重要です。24時間冷房をつけっぱなしにする際にはいくつかのポイントを押さえておきましょう。 まず、猫のために温度を適切に保ちましょう。夏場のエアコンの設定温度は26℃から28℃が推奨されています。これにより、猫にとって快適な温度帯を保ちつつ、エアコンの消費電力も抑えることができます。 次に、エアコンの風が直接猫に当たらないようにすることが大切です。風が直接当たると、猫が体調を崩す原因になってしまいます。エアコンの風向きを調整するか、サーキュレーターで空気を循環させるといった工夫をして、猫が快適に過ごせるようにしましょう。また冷感マットを利用することで、猫が涼しい場所を見つけやすくなります。 また、水分補給も重要なので、常に新鮮な水を用意しておくことが大切です。断熱カーテンを使用して室温の上昇を防ぐ、部屋の通気性をよくするために換気をするなど、エアコン以外の方法で室温を下げる工夫も取り入れましょう。 そして、エアコンのフィルターはこまめに掃除しましょう。猫の抜けた毛が空中を浮遊してエアコンに吸い込まれ、フィルターが目詰まりする可能性があります。フィルターが汚れていると、エアコンの効率が落ちて電気代が上がってしまいます。2週間に1度はフィルターを掃除し、清潔な状態を保ちましょう。
猫と一緒に快適な夏を過ごそう
猫を飼い始めると、エアコンの使い方にも気を配る必要があります。24時間エアコンをつけっぱなしにすると電気代は月2万円以上かかってしまいます。しかし、猫が健康かつ快適に過ごすためには欠かせない出費だといえるでしょう。 猫の様子を観察しながらエアコンの設定温度や使い方を工夫し、猫と一緒に快適な夏を過ごしてくださいね。 出典 公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A 執筆者:山田麻耶 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部