元職場の駐車場で保護した子猫→飼い主さんと一緒にさまざまなことを乗り越え迎えた「8回目の記念日」に祝福の声
8年前の「七夕の日」に飼い主さんのもとへやって来た愛猫。今回ご紹介するのは、X(旧Twitter)ユーザー@ringringrin13さんの愛猫・凜(りん)ちゃん(取材時推定8才)。2016年7月7日、生後6~7週間ほどの月齢のときに飼い主さんが保護したそうです。 【写真】成長した笑顔のような表情の凜ちゃん 飼い主さん: 「当時働いていた職場の駐車場に、子猫がいるのを発見しました。その子猫が凜ちゃんです。近くに母猫も見当たらず、車の下に逃げ込んだり、鳴いたりしていました。見るからに汚れもひどかったので保護することを決意し、2時間ほどかけてようやく無事保護できました」
保護したばかりの頃はすべてが手探りで必死だった
保護した日は夜も遅かったため、翌日に動物病院へ連れて行ったという飼い主さん。 飼い主さん: 「動物病院に連れて行くと『猫伝染性鼻気管炎(猫カゼ)』と診断され、お薬などをもらいました。それまで猫を飼ったことがなかった私は、雑誌を定期購読したり、ネットでいろいろ調べたりして、凜ちゃんと一緒に生活するための環境を整えました。毎日体重をはかり、日記をつけて健康管理するなど、あの頃はとにかくすべてが手探りで必死でしたね」 それから約2年後、勤務体制などが変わり、自宅を留守にする時間が長くなってしまったという飼い主さん。 飼い主さん: 「仕事のストレスもありましたし、長い時間凜ちゃんをひとりぼっちにさせていることに、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。帰宅してもクタクタで、シャワーを浴び、キッチンの床で凜ちゃんにゴハンをあげ、その様子を見て泣きながら私も食事をとるような日々が続き、病気になってしまったんです」 飼い主さんはご自身の体調のことなどを考え、凜ちゃんを連れて実家に戻ることに決めたといいます。
実家に戻り凜ちゃんとの“新しい生活”がスタート
飼い主さん: 「実家に戻ってから約半年間は何もできず、寝てばかりの生活でしたが、私のそばにはいつも凜ちゃんがいてくれました。そして、少しずつ私の体調もよくなり、凜ちゃんも少しずつ私の両親に慣れていき、今では家の中を走り回って、元気に楽しそうに過ごしています」 凜ちゃんと一緒にさまざまなことを乗り越えたという飼い主さん。最後に、現在の凜ちゃんの様子についても教えていただきました。 飼い主さん: 「凜ちゃんはとても怖がりです。未だに甥っ子などが来ると隠れて出てきません。でも、怖がりのくせにピンポンが鳴ると、自分が先に立って玄関に行くんですよ。また、凜ちゃんは鬼ごっこやかくれんぼをするために、離れたところから大きな声で『にゃーん』と鳴いて私を誘います。鬼や追いかけるのはいつも私……凜ちゃんずるい(笑)でも、凜ちゃんがそばにいてくれて本当に幸せです」 今年8回目の「うちのコ記念日」を迎えたという凜ちゃんと飼い主さんには、たくさんの祝福の声が届いていました。 写真提供・取材協力/@ringringrin13さん/X(旧Twitter) 取材・文/長谷部サチ ※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2024年8月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。
ねこのきもちWeb編集室