「石破茂は対米自立、国防オタク、進歩的、魔人ブウ」――首相は何をする人ぞ|週末に読みたい海外メディア記事7本|2024.9.22-9.29
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石破茂氏が「5度目の正直」で自民党総裁に選出され、10月1日に新内閣が発足する見通しです。党執行部と閣僚人事に注目が集まりますが、加えて見逃せないのが石破氏の外交・安全保障政策です。 それは追々……というわけにはいかないのは、石破氏が米ハドソン研究所に寄稿した論文「 Shigeru Ishiba on Japan’s New Security Era: The Future of Japan’s Foreign Policy 」(9月25日付)が波紋を広げているからです。「アジア版NATOの創設」はかねて石破氏の持論ながら、まもなく首相の座に就くいま、これをどう踏まえておくべきか。今回取り上げる英「フィナンシャル・タイムズ(FT)」紙の指摘にもあるように、具体的な計画は語られないため海外メディアも様子見ですが、本来は日本の外交・安保に大きな影響を持つテーマです。本件、神保謙・慶應義塾大学教授による 一連のXポスト が参考になります。 国際情勢では、イスラエルによるヒズボラの最高指導者ハッサン・ナスララ暗殺が衝撃的なニュースとして伝わりました。本誌の村上拓哉・中東戦略研究所シニアフェローによる分析『 大規模空爆は「対ヒズブッラー」転進へのターニングポイントか:ガザと逆相関で増すイスラエル「第三次レバノン侵攻」の現実性 』にもあるように、中東情勢はガザからレバノン・ヒズボラ・イランへと焦点が移る、新たな局面入りが確実です。村上氏の論考はナスララ暗殺直前の執筆ですが、現時点でも「 経緯や背景についての見方は変わっていない 」とのこと。必読です。
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