ロッテの若手・中堅に聞いたレギュラーを取るために必要なこと 和田「バッティング」、茶谷「打てなければレギュラーになれない」
ロッテは昨季規定打席に到達したのは佐藤都志也、ソト、ポランコの3人で、その他、岡大海、髙部瑛斗といった選手たちもいるが、レギュラーと呼べる選手が少ない。昨季、佐藤が初めて規定打席に到達したように、打って結果を残し続ければ、レギュラーを掴むことができる。レギュラーを目指す若手・中堅の数人に、レギュラーを取るために必要なことや競争について聞いてみた。 昨季故障で出遅れるも、6月28日に昇格すると74試合に出場して、打率.290とレギュラーに近いところまで来た藤原恭大は、外野の競争を勝ち抜くために「走攻守が武器なので、全部アピールしてやっていければいいのかなと思います」とキッパリ。 小川龍成は昨季、119試合、63安打、21打点、10盗塁、30四球、20犠打とあらゆる部門でシーズン自己最多の成績を残し、今季はレギュラー定着に期待がかかる。外野にも挑戦するなど超ユーテリティプレーヤーだった2年前は、レギュラーを獲れるのであればポジションに拘らない姿勢を見せたが、昨季の活躍を踏まえて、「ショートを守る機会が多かったので、ちょっとショートの楽しさというか、やりがいも感じてきてはいるんですけど、レギュラーとして出られるのであればどこでもいいというか、二遊間のどちらかでレギュラーとして出られればいい。守備においてはショート、セカンド特に変わることなくある程度できるところまで来ていると思う。そこは特にどっちにこだわるというか、行けるところでいけたらなと思います」とセカンド、ショートのどちらかでレギュラーを目指す。 20年から勝負所の“代走の切り札”として一軍で出場してきた和田康士朗は「打てないと出られないので、バッティングが一番かなと思います」と打撃を挙げた。「比べちゃうと自分が劣っているので、うまく自分に集中できないことがあると思うので、自分は自分のことに集中してやりたいなと思います」。レギュラーを目指すにあたって、“左打ち”の外野手のライバルが多いが、向ける矢印はあくまで自分だ。 茶谷健太は23年に79試合に出場し打率.284とレギュラーに近い存在となり、レギュラーが期待された昨季はシーズン自己最多の88試合に出場も、打率.167に終わった。レギュラーを取るために「誰しも打てなければレギュラーになれないので、打つしかないです」と、外野のレギュラーを目指す和田と同じように“打撃”が重要になってくると話した。 高卒4年目を迎える松川虎生は1年目に76試合に出場したが、2年目の23年が9試合、そして昨季は2試合の出場にとどまった。ロッテの捕手陣は佐藤、田村龍弘の2人が一軍でマスクを被るが、「周りもいい選手がたくさん増えていると思いますけど、キャッチャーとして強い意志を持っている。誰にも負けないようにと思ってやっています」と強い覚悟を示す。 打てればポジションを掴める。今季打って、一軍でレギュラー、規定打席に到達する若手、中堅選手は何人出てくるだろうかーー。 取材・文=岩下雄太
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