「せんべい」と「おかき」はどこが違う?原材料が違うと聞いたけど値段が高いのはどっち?
日本人に親しまれている和菓子の一つに、米を原料とした米菓があります。米菓には「せんべい」と「おかき」がありますが、それぞれの違いが分からない方もいるでしょう。違いを知っていることで食べるときの楽しみ方が変わるかもしれません。 そこで今回は、せんべいとおかきのそれぞれの特徴や原材料の違いについてご紹介します。原材料の値段についても調べたので、参考にしてみてください。
「せんべい」と「おかき」の違いは原材料!?
せんべいとおかきでは、原材料として使用する米が違います。せんべいの原材料はうるち米であるのに対し、おかきの原材料はもち米です。 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 東北農業研究センター「冷めてもおいしい低アミロース米」によると、うるち米は普段ご飯として食べている米で、コシヒカリ・あきたこまち・ひとめぼれなどの品種があり、もち米は正月などに食べる餅にするための米で、こがねもち・ヒヨクモチといった品種があるようです。 米に70%含まれているデンプンにはアミロースとアミロペクチンがありますが、アミロースの割合が少ないと粘りが強いご飯、アミロースの割合が多いと粘りが少ないご飯になるようです。 例えばもち米は粘りが強いですが、これはもち米のデンプンがすべてアミロペクチンからなっていて、アミロースの割合は0%だからです。一方、日本で食べられている一般的なうるち米のデンプンは、アミロースが17~23%含まれているといわれています。
せんべいとおかきの原材料……値段が高いのはどっち?
せんべいの原材料はうるち米で、おかきはもち米ですが、原材料としてどちらの値段が高いのか気になる方もいるでしょう。両者の値段を調べてみたところ、目安は以下の通りです。 ・うるち米:2000円~6000円程度/5キログラム ・もち米:2000円~5000円程度/5キログラム ※2024年8月時点の価格 うるち米の品種は多岐に亘るため、もち米と比較してどちらが高いかは一概にいえないことが分かります。せんべいやおかきに使用される米、製造にかかるコストなども、製菓会社によって異なることが考えられます。