省エネカーレースで長野高専が全国制覇 最強の「エコ」目指す
昨年はパンクでリタイア……見事に雪辱
エコノパワー部は総勢30人ほど。学校祭でエコカーを走らせたのをきっかけに1995年に本田宗一郎杯ホンダエコノパワー燃費競技全国大会に出場。それから毎年参加して技術向上を図り、鈴鹿の大会では2010年に、もてぎの大会では2013年に優勝。もてぎで2013年には2人乗りクラスで優勝と、全国に知られた強豪校です。 今回ドライバーを務めた2年生の梶原大地さん(17)は、「去年はパンクでリタイアしてしまった。今回もレース前の練習走行でエンジン不調になったが、本番までに回復できてよかった」とうれしそう。4年生の池田慧(さとる)さん(18)は「優勝できるとは思わなかったが、マシンの走行前のセッティングがうまくいきました。走行中のドライバーのマネジメントが重要です。これからも先輩たちのマシンを乗り越えていけるよう頑張りたい」と、伝統をつないでいく決意を語っていました。 鈴鹿での優勝を経てチームが目指すのは、10月にツインリンクもてぎで開かれる本田宗一郎杯第36回全国大会。今回とは別の車両で好成績を狙います。岡田教授はチームの学生らと車体などを点検しながら「若者の理科離れなどと言われますが、この学校に来る学生は皆、科学や技術などに強い関心を持った若者ばかりです」と話していました。
------------------------------------- ■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説