Apple vs Android勢の戦いがさらに激化したスマホ&タブレット
<作り込み秀逸賞>高解像度広角カメラ搭載のプレミアムコンパクトモデル
ソニー「Xperia 5 V(XQ-DE44)」(13万9700円) 【プレミアムコンパクトとしての良さはそのままに、ショート動画編集に特化した「Video Creator」なども搭載。練度を高めつつ、若者への訴求も狙う舵取りにワクワクします】(井上) 10月に発売された「Xperia 5」系統の最新世代モデル。背面カメラは、広角+超広角の2眼構成になり、前世代にあった望遠は無くなったが、広角カメラは解像度が4800万画素に上がっている。外観も洗練された印象に。
<ミニマムデザイン賞>上半期の存在感がスゴかった一台
サムスン電子「Galaxy S23」(13万6620円~ ※ドコモモデル) 【ハイエンド帯でありながら、無駄を削ぎ落としたデザインが魅力的。また、バッテリー持ち時間が伸びるなど、地味でも堅実な改良がしっかり施されていたことが高評価でした】(井上) 4月に発売された6.1型のハイエンド機。前世代ではインターネット使用時(LTE)の電池持ちが最大14時間しかなかったが、S23で最大20時間まで伸びている。なお、画面のピーク輝度も上がり、屋外での視認性も向上した。
他にも注目すべき端末多数
ここまでに取り上げた端末に加え、ハイエンドスマートフォンではシャープの「AQUOS R8」や、Appleの「iPhone 15」も良い端末だ。特に、「AQUOS R8」は、高額になりすぎたフラグシップと差別化するよう、一部仕様を抑えつつもシリーズの魅力を残している点で、23年の市場傾向を反映した一台だったと言える。 また、ミッドレンジ帯は昨年ヒットした「Pixle 6a」の後継機「Pixle 7a」の存在感が大きい。先述したように「Pixle 8」の方が話題性が大きかったものの、こちらも実際に売れた機種として堅実に評価したい。 タブレットに関しては、安価で外観の整ったコストパフォーマンスの高いモデルが多数登場した印象がある。しかし、ここではそれらではなく、ユーザの体験をガラッと変え得る製品として、「Google Pixel Tablet」や「Galaxy Tab S9 Ultra」のような個性の尖った機種を評価した。