50代の爪、なぜ弱くなる?「爪は老化しません」専門医が明かす二枚爪、割れ爪の驚きの原因と育み方
2. 水仕事や庭仕事など、手を使う作業には薄手のグローブの着用を
爪のトラブルは男性に比べて女性のほうが多く、その理由は「炊事や洗濯など、手荒れにつながる生活習慣が多いため」と、齋藤先生。手を使わなければ改善していきますが、現実的とはいえません。 「水に触れるだけでも爪のうるおいは奪われます。洗剤や庭仕事に使う肥料なども手荒れのもとです」。家事のときはこれらに直接触れないようにグローブで保護すると、手や爪の乾燥が治まります。 <写真>医療や介護の現場で使われる使い捨ての“ニトリルグローブ”。素手と同じ感覚で作業ができ、タッチパネルの操作もできます。
3. 爪を切るなら入浴後!一度に切らずに少しずつ切りましょう
爪にダメージを与える要因のひとつが、なんと爪切り。「乾燥した爪には亀裂が入りやすいため、爪切りは爪が水分を含んでいる入浴後に行うのが理想です」と齋藤先生。昼間の場合は、指先をしばらくお湯に浸けて爪を柔らかくしてから切るとよいでしょう。 「爪を上下から幅広めに挟んでパチン!と切ると、大きな力がかかりやすい。少しずつ切ると、力を分散できるので爪が割れにくくなります」 撮影=高嶋佳代 小川 剛 取材・文=宇野ナミコ 編集=松永裕美(婦人画報編集部) 『婦人画報』2024年9月号