機密扱いの韓国特殊部隊長が会見 国会突入は「無能な指揮官の責任」
韓国の陸軍特殊戦司令部の「707特殊任務団」団長のキム・ヒョンテ大佐が9日、ソウル市内で記者会見した。同団は対テロ作戦部隊で、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が3日夜に出した「非常戒厳」を受け、国会に投入された。キム氏は「部隊員は、金竜顕(キムヨンヒョン)前国防相に利用された被害者だ」と訴えた。 【写真】尹氏はなぜ、成算もなく非常戒厳に踏み切ったか 元大統領側近の視点 キム氏は身元が機密に該当するとされ、本来はメディアの前で話すことは認められていないが、素顔で名札を付け、カメラの前に姿を見せた。 「国民の皆様に深くおわびする」と謝罪。非常戒厳を尹氏に建議したとして8日に拘束された金前国防相の指示に従ったとし、「私は無能な指揮官だ。戦闘でこのような命令をしていたら、全員死亡していただろう」と述べた。 その上で、当夜の経緯を説明した。
朝日新聞社