「中性的な人間でありたかったのかも」黒沢かずこが、中2で初潮を迎えて抱えた葛藤 #性のギモン
初潮を迎えた自分が悩んでいた時、そばに“お姉さん”がいてくれたら
――生理についてオープンに話せる環境が広がりつつありますが、この状況についてはどう思いますか。 黒沢かずこ: いいと思います。生理用品のCMが流れたら、みんなでいじるような時代でもなくなってきましたし。 生理についてオープンになってきたことが、今の時代と合っているんじゃないかな。特に男性が生理の話を聞いてくれるようになりましたね。もしよく知らない男性に、10年前に生理用品のことを話されたら、ちょっと引いちゃったかもしれません。 ――どうすればもっと生理のことを気軽に相談できる環境になると思いますか。 黒沢かずこ: 生理についてオープンに話せるようになったものの、わざわざたくさんの人が見るゴールデンタイムの番組で取り上げなくてもいいと思っています。情報を取りに行きたい人が取りに行ければよくて、自分で性に関する情報の取り方を選択できる方がいいんじゃないかなって。 そのためには、情報をすぐ取りに行ける状況や、情報が集まる場所があるといいですね。あとは、学校の先生や保健室の先生のような大人よりも、もっと歳が近くて身近な存在の人が地域や学校にいて、気軽に相談できたらいいなとも感じます。中学生の自分が生理について悩んでいる時、そばに高校生や大学生くらいのお姉さんがいたら困っていると打ち明けられたかもしれません。妹に接するような優しい雰囲気で「あなたの気持ちわかるよ」って声をかけてくれる人がいたら、体の変化を受け入れやすかったと思います。 ----- 黒沢 かずこ 1978年、茨城県生まれ。1998年、吉本総合芸能学院(NSC)東京校に入学し、同期だった大島美幸さん、村上知子さんとお笑いトリオ「森三中」を結成。体当たりの芸風で人気を博し、数多くのテレビ番組に出演する一方、ラジオ好きとしても知られる。現在はニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」の火曜日アシスタントも務める。 文:野崎さおり (この動画記事は、TBSラジオ「荻上チキ・Session」とYahoo! JAPANが共同で制作しました) 「#性のギモン」は、Yahoo!ニュースがユーザーと考えたい社会課題「ホットイシュー」の1つです。人間関係やからだの悩みなど、さまざまな視点から「性」について、そして性教育について取り上げます。子どもから大人まで関わる性のこと、一緒に考えてみませんか。