歯列矯正でよくある後悔の原因(仕上がり・費用・期間)と対策、歯科医院選びのポイント
矯正治療で後悔しないための歯科医院選び
編集部: 矯正治療で歯科医院を選ぶ際、どのような点をチェックしておくとよいですか? 山澤先生: まずは矯正治療の実績や経験が豊富な歯科医が在籍していることと、事前にしっかりコミュニケーションが取れて何でも相談できるかをよく確認してください。 治療説明ではメリットだけでなく、デメリットやリスク、さらに治療のゴール予測や実現性についてもきちんと伝えてくれるかが重要なポイントです。 編集部: 「矯正治療の実績や経験」は患者さん側からはなかなか判断がつきにくいのですが、なにかアドバイスはありますか? 山澤先生: カウンセリングの際に実際に治療した症例やその写真などを見せてもらうのも方法の1つだと思います。また、ホームページの担当医の経歴を見た際に、日本矯正歯科学会の認定医・指導医の資格をもっていることも目安となります。 近年はマウスピース型矯正治療を希望される方が多いのですが、不測の事態が生じたときにワイヤー矯正などほかの方法でリカバリーできる先生が安心です。 編集部: 最後に、読者へメッセージをお願いします。 山澤先生: 矯正治療で後悔しないために最も重要なのは、矯正歯科専門の歯科医院で治療を受けることです。くわえて、矯正治療は3~4年と長い時間をかけて治していく治療なので、担当医との相性やコミュニケーションの取りやすさも大きなポイントとなります。 治療をはじめる前に複数の矯正歯科で話を聞いてみて、自分にぴったりで通いやすい歯科医院をぜひ見つけてください。
編集部まとめ
矯正治療後に多い後悔の原因(仕上がり・費用・期間)には歯科医の技術面のほかに、コミュニケーション不足や患者さんの非協力などが挙げられます。 矯正治療をはじめる際はまず矯正歯科が専門のドクターを探し、さらに先生の人柄や相性などもチェックしておきましょう。 さらに、実際に治療がはじまったら歯科医の指示や約束を守ることも、治療を成功させる重要なポイントとなります。ぜひ本記事を参考に、後悔しない矯正治療の準備をはじめていきましょう。
【この記事の監修医師】 山澤 秀彦 先生(目白歯科矯正歯科) 東京医科歯科大学歯学部卒業。同大学大学院修了。同大学附属病院矯正科や医療法人での勤務を経て、目白歯科矯正歯科を開院。矯正治療を中心に、むし歯治療や歯周病治療、入れ歯、インプラント、セラミック治療など各分野の専門知識を持った歯科医師が在籍し、幅広い治療に対応している。日本矯正歯科学会、日本舌側矯正歯科学会、日本歯科審美学会、日本顎関節学会の各会員。歯学博士。
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