「相手の毛穴や汗が気になって…」令和の婚活事情で清潔感とルックス偏重が激しい訳【話題の結婚相談所が明かす】
── 実際、マリーミーの会員になる方はどんな人がいるのでしょう。入会条件はどんなものがありますか? 植草さん:女性なら20歳くらいからいらっしゃいます。歯学部の学生で「この先5~6年は忙しくなるだろうから、いまのうちに結婚しておきたい」とか、大学在学中の方が「就活が終わったので婚活します」と来たりする。大学のミスコンテストで入賞した方が、この肩書きを使っていい条件の方と結婚したいと来られたこともありました。年齢の上限はなく、上は70代後半の方もいらっしゃいます。ただ、ある60代の男性は年商10億円の社長さんで自分の子どもを残したいとか、70代の方は開業医でお金があり余っているから一緒に旅行に行ってくれる女性を探したいとおっしゃいます。そうなると本当に特別な方たちですよね。
── お相手に求める条件はどんなものが多いのでしょう。 植草さん:女性の出す条件は年収、学歴、職歴、この3つがほぼ8割を占めます。男性の場合は、まず年齢。子どもが欲しい方が多いので、そうなるとだいたいお相手は30代半ばまでがいいとおっしゃいます。男性でも女性の学歴を気にする人もいます。「自分が大学院を出てるから、せめて大卒じゃないと」と、言われたりする。あと「親が再婚の人はダメだと言っている」とか、男女ともに親御さんの希望も入ってきます。実際にお相手をご紹介しても、親御さんに邪魔されることもありますよ。
■親が「子どもの結婚を阻止する」ケースも ── 実際のケースでいうと? 植草さん:50歳過ぎの男性で、もともとほかの相談所に15年いて、こちらに来られた方がいました。15年も相談所にいるのは不幸だから、こちらに入ったからには結婚していただきますよ、と言ってお預かりしたんですけど…。お仕事は工場勤務で年収400万円。月曜~木曜は寮で暮らし、金曜・土曜・日曜は実家で親御さんと一緒に過ごしていると言います。料理もできなければ、掃除もできない。しゃべり方もぼそぼそで、女性慣れしていないからすごく大変でしたね。