【大学野球】最後は気力の消耗戦で法大に敗れた立大 次につながる小畠一心149球の力投
残されている天皇杯奪還の可能性
3時間10分の死闘に終止符が打たれた。木村監督は「4戦目まできて、がっぷり四つの戦い。春取れなかった、勝ち点を取りたかったですが……。11日間で7試合という厳しいコンディションの中で、選手たちは取り組んできたことを出してくれている。春以上の成果が見えている。選手たちはよくやってくれた」と、勝ち点を落とした全責任を背負った。 慶大との開幕週は2勝1敗で、対慶大戦で2016年春以来の勝ち点を挙げた。法大との第2週は1勝2敗1分という結果となったが、木村監督は「一つずつ積み上げていけば、チャンスはある」と、上を向いた。第3週は空き週となり、第4週は早大戦、第5週は明大、第7週は東大が組まれている。2017年春以来の天皇杯奪還の可能性は、残されている。 二番手の吉野は試合後、涙を流しているように見受けられた。最後は気力の消耗戦。土壇場で力を発揮した相手を、称えるしかない。立大も確かな足跡を残した。言うまでもなく、小畠の149球の力投だ。チームのために腕を振ったエースの姿は必ず、次につながる。 文=岡本朋祐
週刊ベースボール