玉木代表の高笑いが止まらない!余命5ヵ月の石破政権が丸呑みさせられる「国民民主党が要求するもの」
誰が公明党の新代表に?
一方、ともに政権を担う公明党はどうか。こちらも今年9月に新代表に就任したばかりの石井啓一氏が落選したため、大混乱に陥っている。 「本来、自民党内に動揺が広がっているときに物申すのが公明党の役割でした。ところが、石井さんが落ちてしまった。西田実仁幹事長か、斉藤鉄夫国交相あたりを新しい代表にするのでしょうが、当面は党運営を落ち着かせるために厳しい局面が続き、自民党のことに関わっていられない。山口那津男前代表のままだったらよかったのに、代表交代が裏目に出た格好です」(前出・政治部記者) 11月11日召集とも言われる特別国会で、首班指名選挙が行われる。どの政党の党首も過半数には届かず、決選投票で石破総理が比較多数を確保して、延命を果たすことになるのだろう。ただし、衆議院で過半数を持たない「少数与党」としての船出となる。 こうした状況に高笑いが止まらないのが、国民民主党の玉木雄一郎代表である。 玉木代表の率いる国民民主党は従来の4倍となる28議席を獲得し、単独で衆議院への法案提出が可能な21議席を超えた。 「石破さんには国民民主との連携しか道はありません。すでに水面下では、森山幹事長と国民民主の古川元久国対委員長の間で、連携についての交渉が行われています。 国民民主は連合(日本労働組合総連合会)から支援を受けている議員もいるので、自民党と連立政権を組むことはありえません。玉木さん本人が何度も言っているように、政策ごとに連携するかを検討することになるでしょう」(同前) 自民党と国民民主党の連携は今に始まったことではないと、元総理補佐官で政治ジャーナリストの柿崎明二氏が言う。 「私が菅(義偉)総理の補佐官をやっていた3年前から、政権は国民民主とパイプづくりをしようとしていました。当時の佐藤勉総務会長が始め、その後、麻生副総理も進めていました。現在は森山幹事長が、玉木代表らとコンタクトを取っているはずです。ただ、部分協定であっても、参院選を控えて自民党と組んでいると見られると国民民主にとってメリットがないので、譲れないラインがあり、前途は多難です」 自公で過半数に満たないため、野党がまとまれば内閣不信任案を可決できてしまう。選挙をしたばかりで再び解散を打つわけにもいかない石破内閣にとって、内閣不信任案の可決は即時の総辞職を意味する。 「したがって石破政権は何がなんでも国民民主をつなぎ留めておかなければいけない。玉木さんは自分たちの政策を自公に丸呑みさせることができる」(前出・政治部記者)