旅客船沈没事故から見えてくる韓国社会 /辺真一「コリア・レポート」編集長
「日本は天災、韓国は人災に見舞われる」との言葉をよく耳にします。 日本は阪神淡路大震災や東北大震災など地震や火山噴火、台風などによる自然災害に悩まされますが、韓国に比べて人災による大惨事はそう多くはありません。 韓国は記憶にあるだけでも、聖水陸橋の崩壊(1994年)をはじめ三豊デパートの崩壊(1995年)、放火による大邱地下鉄火災(2003年)などがあります。いずれも、超大型事故で、三豊デパート崩壊では死者502名・負傷者937名を、大邱地下鉄火災事件でも死者192人、負傷者148人ととてつもなく多くの犠牲者を出しています。 なぜ、同じことが何度も繰り返されるのでしょうか?
アバウトな国民性に起因?
安全管理が徹底されてないとか、危機管理能力に乏しいとか、行政のチェックが甘いとか、あるいは有事の際のマニュアルが機能していないとか様々な理由が挙げられていますが、どれも的を射ていると言えます。しかし、それもこれももしかすると韓国人のアバウトな国民性に起因しているのかもしれません。 日本人は何事も物事をきちんとやらなければ済まない気質というか几帳面さがあります。しかし、韓国人は日本人に比べてどちらかと言うと、物事にルーズです。良く言えば、大らかですが、悪く言えば、いい加減ということです。日本人は「石橋を叩いて渡る」という格言があるほど慎重な民ですが、面倒なことが嫌いで、何事にも性急な韓国人は逆に石橋を飛び越えようとします。ルーズと言えば、確かにルーズなところがあります。 韓国人のルーズさの象徴が、時間を厳守しないことではないでしょうか。
自己弁明と責任回避体質
定時に発車する列車を例に取るまでもなく、日本人は比較的に時間を厳守します。待ち合わせ場所に約束よりも少し前に来て待っているのが日本人ならば、韓国人は「コリアンタイム」という言葉があるほど時間通りには来ません。また、遅刻しても、悪びれる様子もなく、むしろ言い訳をしようとします。 言い訳、即ち自己弁明ですが、今回の大惨事でも、乗務員も船長も、船会社の社長も、さらにはオーナも言い逃れをして、自己責任を回避しようとしています。船会社の指導、監督を疎かにした行政も、ずさんな救助活動を批判されている海上警察も同様です。