風船が運んだ“ご縁” 京都の園児に三ケ日みかんお届け 浜松の藤井さん
浜松市浜名区三ケ日町のミカン農家藤井一輝さん(31)の園地に今春、約160キロ離れた京都府木津川市の木津幼稚園の園児が放った風船が飛来した。関西出身という縁から交流を希望した藤井さんは27日、同園を訪問して自慢の「三ケ日みかん」を園児に贈る。 滋賀県出身で、結婚後に名古屋市から移住して妻の実家の農家を継いだ藤井さん。就農4年目ながら、JAみっかび青年連盟の中心メンバーとしてPRイベントや子どもとの交流などに熱心に取り組んでいる。
風船は3月上旬、園地入り口の柵に引っかかっていたという。添えられた紙には園児が描いた絵と連絡先が書かれていた。「子どもたちにミカンの魅力を知ってほしい」との思いから、収穫の合間を縫ってミカンを届けることを決めた。 26日には、倉庫で園児に贈るミカン約40キロを箱詰めした。藤井さんは「関西で将来の三ケ日みかんのファンを増やせたらうれしい」とはにかんだ。 同JAによると、町内の園地には2012年に兵庫県、20年に三重県の幼稚園からも風船が届いた。同連盟は、地元幼稚園、保育園と併せて県外の2園にも毎年ミカンを贈ってきた。