小林製薬の大株主・香港ファンド、紅麹問題で前経営陣の提訴求める…損害賠償額は100億円
小林製薬は3日、「紅麹(こうじ)」サプリメントを巡る健康被害問題を巡り、大株主の香港系投資ファンド「オアシス・マネジメント」から、前会長ら当時の経営陣に損害賠償を求めて提訴するよう請求されたと明らかにした。オアシスは小林製薬株を7・54%保有している。 【図】一目でわかる…小林製薬の紅麹原料の製造工程
関係者によると、11月22日に100億円超の賠償を求める請求を受けたという。対象は創業家出身の小林一雅前会長と小林章浩前社長、山根聡社長のほか、社外取締役4人の計7人。小林製薬は2024年1~9月期に、製品の回収費用などで100億円超の特別損失を計上している。
会社側が請求を拒否した場合、オアシスは25年1月下旬に株主代表訴訟を提起できる。小林製薬は「会社法に基づき、監査役が調査・検討のうえで判断する」としている。
オアシスは小林製薬に臨時株主総会の招集も要求しており、新たに社外取締役3人の選任などを求めている。