香港発・Science Noodlesが誘う、メロウなローファイポップの世界。
始まりは、香港のインディーポップ・バンド、Science Noodlesから日本のVIDEOTAPEMUSICに届いたメール経由のラブコール。やがてその両思いは、お互いのオリジナルを2曲ずつカバーしあうスプリットEP『東京と香港の夜』として結実した。その妄想上の出会いをリアルにしようと企画された、Science Noodles初来日。 バンドの話はいつまでも尽きない! 本誌に加えて、Webでもスペシャルなコラムをどうぞ。/バンド特集・Web特別編!
脳内でエキゾな香港を妄想したVIDEOTAPEMUSICに対して、Science Noodlesが演奏するギター・ポップは彼らが体感するリアルな香港の青春。ティンダーで勧誘した(!)という台湾人のシンガーHung Chingを中心にした演奏は、技術的にずば抜けているというわけではないけど、かつてイギリスや日本のギター・ポップ・バンドが持っていたあの輝きや切なさを無意識に受け継いでいる。彼らがカバーするVIDEOTAPEMUSIC「Summer We Know」は、この夏の猛暑を少しやわらげる絶妙な挿入歌になった。
プロフィール
Science Noodles 2018年に香港で結成。シンガーのHung Chingのみ台湾在住。シンプルだがメロディアスなギター・ポップが印象的。影響を受けたインディー・ポップは、マック・デマルコや日本のYogee New Waves、Suchmosだという。
LISTEN now!
東京と香港の夜(2024) Science NoodlesとVIDEOTAPEMUSICのカバーEP。もともとエキゾチックな架空音楽として成立していたVIDEOTAPEMUSICの2曲を、等身大のギター・ポップに置き換えたセンスは秀逸。限定カセットも発売中。 text: Ryohei Matsunaga
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