「Zoom芸妓」有馬温泉が挑戦する新たな取り組み【#コロナとどう暮らす】
コロナ禍による経済的打撃は、兵庫県神戸市にある有馬温泉とその温泉街に密接に関わる芸妓たちも例外ではありません。しかしそんな苦境の中、有馬温泉観光協会の金井一篤さんらを中心に有馬温泉の芸妓たちは、お座敷遊びをオンラインで楽しむ「Zoom芸妓」という新しいサービスを開始しました。金井さんは「お客様に何らかのメッセージを出したかった」と言います。また、普段は年配の方が多い客層も「Zoom芸妓」ではターゲットを若者に設定するなど新しい客層の開拓に取り組んだそうです。歴史ある温泉街と伝統芸能である芸妓が、試行錯誤しながらもこのコロナ時代にオンラインという形で柔軟に対応しようとする姿を取材しました。(Yahoo!ニュースVoice編集部)
コロナの影響で収入、客足は?
一菜さん:個人事業主になるんですよ私たち。なので仕事がなかったら日当になりますのでお金も入ってこないっていう形ですね。 夜の仕事と言われているじゃないですか。だからまったく戻ってませんね。年配のお客様が多いので家族の方から家から出してもらえない、あと大企業でも外食禁止とかありますよね。ですので、まったく予約はないですね。
Zoom芸妓をはじめようと思ったきっかけは?
金井さん:4月の緊急事態宣言の直後にですね、旅館はほぼ休業状態になったんですけども、お客様に何らかメッセージを出したいと思いまして、VRを使って温泉の入浴を配信するというのを始めました。それがうまく立ち上がって、多くの方々に見ていただけるような形になってきたので、それが4月の半ばだったんですけども、そこから温泉を配信したので次は何をやろうかというときに、有馬といえば芸妓の舞とか三味線になりますので、それを皆様へお届けしたいなと。
Zoom芸妓をやろうと聞いたときは?
一菜さん:びっくりしましたけど、できるのかな?と思いまして、したことのないことですし、お客さんは楽しいのかな?って思って、やっぱり生で見たほうが楽しいんじゃないかなという不安もあったんですけど、やってみたらけっこう私たちが面白くて。