『虎に翼』次週予告。「そろそろ、あの戦争を振り返ろうや」原爆裁判の審理が進む。取り乱す継母・百合。「原告らの請求を…」そして汐見が告げた裁判所の判断は
現在放送中の伊藤沙莉さん主演・連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合/毎週月曜~土曜8時ほか)。 寅子モデル・嘉子は裁判官「三淵乾太郎」と再婚。しかし嘉子が4人の連れ子と<親子の関係>を作るにはかなりの時間がかかったそうで… 8月30日放送110回の最後に、第23週「始めは処女の如く、後は脱兎の如し?」の予告が放送され、話題になっています。 *以下第110回のネタバレと次週予告の内容を含みます。 <第110回> 寅子たちとの同居がつらいと、のどか(尾碕真花さん)が本心を語る。出て行こうとするのどかに優未(毎田暖乃さん)がマージャン勝負を持ちかける。 勝負あったかと思われたその時、優未にアクシデントが発生。 のどかと朋一(井上祐貴さん)、そして百合(余貴美子さん)、航一(岡田将生さん)の気持ちを聞いた寅子は、「家族のようなもの」を休むことを提案する。
◆<予告> 「開廷します」の声が流れ、深刻な顔をした寅子が廊下を進む。 その横に汐見(平埜生成さん)。 「原爆投下は人道に反する」の声を背景に、涙を流すよね、長崎の「平和祈念像」の写真、法廷の映像が映る。 以後、法廷でのやりとりの声がうっすらと流れ続ける。 倒れた雲野に走り寄る轟たち。 雲野が頷く。 「原爆投下が国際法に反するのは、明らかだ」との声が流れるなか、言い争う轟の姿が流れる。頭を抱える寅子。
◆「原告は、今を生きる被爆者ですが」 場面は変わり、山田轟弁護士事務所。 よねたちを前に、女性が首元を覆っていたマフラーを取る。 その首元にはやけどのあと。 原爆訴訟の国側代理人・反町(川島潤哉さん)が映る。 「原告は、今を生きる被爆者ですが」というよねの声が流れ、よねが女性を勇気づけるような姿を見せる。 法廷を走って出ていく男性たち。廊下には星航一の姿。
◆「原告らの請求を…」 亡き星長官の写真をもった手をだらんと下げる継母・百合。 取り乱した様相で寅子にすがる様子を見せる。なだめる寅子。 白髪となった記者・竹中次郎(高橋努)が映り、「そろそろ、あの戦争を振り返ろうや」との声が流れる。 厳しい形相にて、竹もとでお茶をのむ桂場。 法廷で「原告らの請求を…」と読み上げる汐見。 うなだれる雲野法律事務所・岩居。その横に轟とよね。 寅子とよねの姿が映る。 すれ違いながら、覚悟を決めた様子のよねが「意義のある裁判にするぞ」と告げてーー。 ーーーーー 朝ドラ通算110作目となる『虎に翼』は、昭和の法曹界を舞台に、激動の時代を描いたリーガル・エンターテインメント。 日本初の女性弁護士で後に裁判官となった三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんがモデルで、仲野太賀さんや石田ゆり子さん、松山ケンイチさんらが出演。 尾野真千子さんが語りを、脚本は吉田恵里香さんが担当。主題歌『さよーならまたいつか!』は米津玄師さんが手掛けています。
「婦人公論.jp」編集部
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