日本一のファッション企業になるために TOKYO BASE初任給40万円の狙い
そもそもの概念として結果主義を掲げているので、長く働けばいいとか、長ければ成果が出るという概念が全くありません。僕自身も無駄な残業は嫌いだし、一番大切にしている生産性が悪くなる。それは社員にも同じ価値観を求めています。勝負どころは仕方ないですが、できるだけ就業時間内で成果を出し、それ以外の時間を使って、本を読んだり、人に会ったり、リサーチするなど、自己投資の時間に使うべきと考えています。 ―販売員に関しては、「スーパースターセールス制度」で基準値を満たせばインセンティブが上乗せされる。 そうですね。この他の賞与や成果に応じた祝い金、ファッション地区手当や美容手当が乗っかります。スーパースターセールス制度を始めた頃は、月間売上が500万円あってもすごいと言われていましたが、今では1000万円ほど売らないとすごいなんて言われなくなってきている。積み重ねてきた結果、生産性が上がったとも言えます。 ※スーパースターセールス制度:販売員向けに、ある一定基準以上の個人売上の10%を給与として還元していく制度。年収800万円・1000万円・1200万円・1500万円・2000万円の5段階で月給を設定し、支給していく。 ※ファッション地区手当:TOKYO BASEで定めた「ファッション地区」に住む社員には3万円の住宅手当を補助。 ※美容手当:月々にかかる美容院、ネイル等の費用を1万円補助。 ―給与を引き上げた分、成果も厳しくみていく? そうですね。スーパースターセールス制度も今回を機に額を改定し、最上位の5スターセールス(想定年収2000万円)は年間売上2億円以上に引き上げました。 ただ、成果主義は能力主義とは異なります。極論ですけど、一般的に全く仕事ができない人でも、我々のお客様にとって成果を上げ続けたら評価します。実際に、他社で一次面接で落ちてしまった人でもTOKYO BASEで活躍するケースは結構あります。僕の場合は学歴が高い人ほど、逆に厳しく見たりしますし。