【プレビュー】北米ラウンド2戦目は高地メキシコシティ決戦!ペレスは母国で輝きを取り戻せるのか…第20戦メキシコGP|F1
F1第20戦メキシコGP 概要
終盤戦に突入したF1は、怒涛の3週連続開催。 今週末には早くも、アメリカ大陸3連戦の第2戦目、メキシコGPが行われる。 【動画】角田裕毅「今回こそはポイントを目指していきたい」次戦メキシコGPに照準 高地エルマノス・ロドリゲス・サーキットでのバトルは大いに注目の一戦となるだろう。標高約2200m超の高地に位置するこのサーキットでは空気が薄く、マシンやドライバーの身体に及ぼす影響は大きい。通常とは異なるコンディションが勝敗を左右する可能性もあるため、一筋縄ではいかないグランプリだ。 前戦のアメリカGPではフェラーリがワン・ツー・フィニッシュを果たし、ポイントを荒稼ぎした。フェラーリの躍進によりコンストラクターズランキングではフェラーリ496点、レッドブル504点と、わずか8ポイント差に迫られている。 ドライバーズランキングに目を向ければ、マックス・フェルスタッペンはスプリント優勝に加え3位表彰台入りと、いずれもランド・ノリスを上回る成績を収め最低限の仕事はした格好だ。勢いのあったノリスは一歩足踏みといったところ。メキシコGPの直近6戦ではフェルスタッペンが5勝と相性が良く、同僚のセルジオ・ペレスの母国GPでもあるため、レッドブルとしては勝利がほしい。タイトル獲得がかかる重要な局面を迎えているF1。メキシコGPを含め、残り5戦となった終盤戦から目が離せない。
メキシコGPの成り立ち
メキシコの英雄的なレーサーの名が付けられたエルマノス・ロドリゲス(ロドリゲス兄弟)サーキット。当時メキシコ大統領の顧問を務めていた、ロドリゲス兄弟の父親が進言したことで、1959年に建設がスタートした。 メキシコGPが正式にF1カレンダーに組み込まれたのは1963年。その後1970年まで8回連続で開催され、なかでも1965年の最終戦となったメキシコGPは、ホンダにとってF1初優勝の舞台になった。リッチー・ギンサーが駆るアイボリーホワイトの葉巻型マシンが、先頭でチェッカーフラッグを駆け抜けた後、チーム監督の故 中村良夫氏が『Veni Vidi Vici(来た、見た、勝った)』と言うジュリアス・シーザーの言葉を引用して、Honda本社に勝利の電報を伝えたエピソードも残っている。 1986年に再びメキシコGPが復活するも、1992年まで7年間開催したのち、再度カレンダーから消滅。2015年に三度復活を果たし、シーズン終盤のタイトル争いの舞台として、人気を集めている。2015年の復活には、国民的な人気を誇るセルジオ・ペレス(レッドブル)の存在が非常に大きく、コース改修を経て、開催が決定。毎年多くの観客がサーキットを訪れ、母国の英雄に熱烈な声援を送っている。 2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により開催がキャンセルとなり、2021年から4年連続のメキシコGP実施。なお、2024年の今回は24回目のメキシコGPとなる。 ************ 【レース情報】 F1 第20戦:メキシコGP※日本時間 10月26日(土)3:30~フリー走行1回目 10月26日(土)7:00~フリー走行2回目 10月27日(日)2:30~フリー走行3回目 10月27日(日)6:00~予選 10月28日(月)5:00~決勝 ************